「仕事のできない人は、いらないものが捨てられない。心の整理ができない人だから、仕事の整理もできるわけがない」




 不要になった資料などは、すぐに捨てるべきです。なぜだかわかりますか?

捨てなければ、周りはいらないものだらけになってしまいます。いらないものの山の中から、本当に必要なものを探すための時間と労力はバカになりません。

これは当人だけの問題ではなく、会社にとってもロスになります。なぜなら、いらないものから必要なもの探しをしている余計な時間のために、会社は給料の一部を払っていることになりますから。また、職場環境の乱れは同僚にも精神的なストレスを与えます。

将来必要なものを使用後即ファイリングすることと、いらないものを捨てることは上手な整理整頓の両輪です。


 仕事のできる人ほどものを捨てるのが得意です。友人の弁護士は、いつも事務所をきれいにしています。

 仕事柄、もう少し書類や資料が散らかっていた方が仕事をしてそうでいいのではないかと思うのですが、彼は言います。

「できない弁護士ほど事務所を散らかしている」と。

 彼は一つひとつの作業が終わる度に片付け、必要な書類や資料は即座にファイリングします。そして、いらないものはどんどん捨てます。彼にとっては、将来もしかして再度使うかもしれないものは、紙媒体として保存しておく必要がないのです。スキャナーで拾って、パソコン内に保存しておきますから。

 ですから、彼はほどんどのものが捨てられ、事務所はいつもきれいなのです。

 私も彼の真似をして、いらないものをどんどん捨て始めたら、必要なものを探す時間の節約ができて、仕事が早くなったのでした。