「伸びる人は、人の短所に目をつぶり、良いところだけ見て徹底的に真似している。伸びない人に限って、他人の短所ばかり見て評論・批判している」




 会社を批判したり、上司、先輩、同僚の悪口を言う人がいます。そうすることで、本当に問題が解決できたり、前向きになれたり、また人間的にも成長できるのであれば、大いにそうすべきでしょう。

しかし、実際には、現実逃避をしながら自分を正当化しているだけです。要するに弱い人が吼えているだけなのです。会社や人を批判すればするほど惨めになるでしょう。

グチを言うことでストレスを発散しているつもりかもしれませんが、周囲は決して良い感じを持ちません。

反対に、会社や周囲の人の良いところを見つけ、そこを伸ばすような前向きな態度をとってみましょう。ただ批判していても、組織は変わりませんから。


 私の元アメリカ人上司、ミスターAは、当時社内でも有名な「超」出世頭でした。でも米国の所謂「三流大学」出身で、かつ一見普通の人なのです。世界的な国際会計・経営コンサルティング会社でしたので、彼よりも優秀な人は吐いて捨てる程いたのです。が、なぜだかどんどん出世していくのです。

せっかく部下になれたので、近くにいる特権を生かし、彼の優れているところを徹底的に研究してみました。

その結果、ミスターAは、ある点で並外れた人であることがわかりました。

それは、人の真似をすることの達人だったのです。つまり、周りの人の良いところだけを見て素早く盗み実行することでした。それも、上司だろうが、部下だろうがかまわず、です。

 自分が成長するために、プライドを完全に捨てていました。

私は感動しました。彼を見ていると、まさに「自分以外皆先生」の思いで生きていたのです。人間として超一流なのですから、スピード出世するのも当然だと痛感した次第です。