行動力を持つことと同じくらい大切なこと。それは人間関係です。

協力してくれる人がいなければ、仕事はできません。人間関係を築く能力のことを、私は「人間関係マネジメント能力」と呼んでいます。


子供の頃の私は成績が悪く、クラスメートが皆天才に見えたほどでした。

そのうち、こう考えるようになりました。

〈自分には能力がないのだから、皆と同じ道を選び、皆と同じことをしていたら、一生追いつけない。自分の能力のなさに悩み続けなければならなくなるだろう。他人と同じ土俵で勝負してもダメだ。自分しかできないことや、他の人がやらないこと、またはやりたがらないことを進んでやろう!〉

そう決めた私は、この考えを具体的な行動に移しました。

頭脳で勝負するのは絶対無理だから、気配りや愛嬌で勝負しようと思ったのです。


それからというもの、周りにいる人たちを何でもいいから気配りと愛嬌を駆使して助けまくりました。

決して気持ちにゆとりがあったわけではありませんが、かなり無理をして頑張ってみたのです。すると、クラスメートをはじめ、周りの人がとても喜んでくれるようになりました。私もみんなの喜ぶ顔が見たくて、もっと懸命に助け、励ましました。その結果、私は、クラスの人気者になったのでした。

 そして悟りました。

「能力が無くても、人に気に入られれば、人生充分にうまくやっていける!」と。


 私の言う「人間関係マネジメント能力」は、年齢、性別、学歴、人種、出身国、役職、地位などにはいっさい関係ありません。どんな人も敬い、意見や悩みを真剣に聞き、力を合わせてものごとを進めていくために、励まし助け合っていく能力をいうのです。

 人生は人との出会いで始まり、人との別れで終わります。いつも人と関わって生きているのですから、「人間関係マネジメント能力」が必要なのです。自分一人の力では限界のある仕事でも、能力のある人に手伝ってもらえれば、ビックリするくらいのよい結果を出すこともできます。

職場に味方が沢山いれば自分の力は何倍にも、何十倍にもなります。

「人間関係マネジメント能力」を高めることは、自分の人間性や能力を高めることにも繋がっているのです。その結果とても魅力的な人間になっていけるのです。