仕事をする上で、「高い志」と同じように大切なこと、それは「プロ意識」です。正社員も、契約社員も、アルバイトも、お客さまの目から見れば、みな同じです。お客さまは、一定の質のサービスを、一定のスピードで提供されることに対して「対価」を支払ってくれるのです。もしもクレームがあったとき、「アルバイトだから、私にいわれても困る」という意識での対応をしたら、お客さまをいっそう怒らせてしまうでしょう。 


 朝の九時から夕方五時まで「会社にいる」ことで報酬を得ている、という考え方はプロのものではありません。自分に与えられた役割、期待されている役割を果たし、相手に満足をしてもらうことで報酬を得るのがプロです。 


 自分に期待されている役割を把握したら、それを達成するための具体的な目標を作ってみてください。そして、その目標に向かって、最大の努力をしてみましょう。それは、会社のためというより、あなた自身が成長するためです。もし上司から目標を与えられたら、それより少し上の目標を自分で設定してみましょう。例えば、 


 ■期待される売り上げの20%上を自分の目標にする 


 ■締め切りの一日前に企画書を仕上げる 


 ■目標 訪問軒数を三割増しにして営業に歩く 


 このように自分の仕事のバーを少し上げてチャレンジすることで仕事力が鍛えられるし、上司のあなたを見る目も変わります。「できそうもないな」と思ったら、「できない理由」を書き出してみます。そして、それを取り除くためには何をすればいいのかを考えていくと、うまくいくことが多いものです。