「朝に勝てない人は、人生にも勝てない。なぜなら、人より成果を出せる人は、最低朝頑張れる人だからだ」



仕事のできる人の共通点は、朝に勝っていることです。ここで言う、朝に勝つとは、まず朝早く起きて、早朝の時間を有効に使うことです。それによって、その日一日を勢いよく勝利でスタートするのです。

 時間に追われるのではなく、時間を追うのです。


朝早く起きると言っても、人によって時間の差があることでしょう。できれば、5時前に起きていることが望ましい。なぜなら、5時前に起きれば、出勤前に2時間位まとまった時間ができます。そうすれば、かなりの作業ができます。

人間は早朝が最も頭がさえ、集中力がありますから、朝早く起きて創造的なことをするのをお勧めします。たとえば、執筆したり、事業計画を練ったり、企画を立てたり、経営戦略を立てたりです。


もし、今、朝に勝てていないようでしたら、勝てるように手を打たなければなりません。知人で毎週のように会社に遅刻している人がいます。遅刻しては後悔して、「これからは

絶対に遅刻しないぞ!」と決意するのですが、また次の週に遅刻してしまうのです。これを毎週のように繰り返しているのです。

「よく会社からクビにならないなあ」とまわりの人は感心して見ているようです。


遅刻の常習犯には共通の問題点があります。朝に負けているということです。つまり、朝早く起きれないのです。

簡単に朝早く起きれる人は、そうはいません。

朝に勝っている人は、皆工夫しているのです。もっと言うと、朝に勝っている人は、寝る際に翌朝勝てなかったことに対する危機感を持っているのです。ですから、目覚めと同時にその危機感が蘇ってきて、自身の生活や行動に対する責任感にと転換します。


朝勝てる人は、朝早く起きないことが、どれだけその一日の無責任なスタートとなり、損をするかを無意識に理解しています。

朝に負けている人が、勝てるようになれば、驚くほど成果が出るのを知っていますか。私はそれを自ら体験しました。

私は高校を卒業するまで、遅刻の常習犯でした。しかし、大学に入学すると同時に、朝に勝つことを一大決意しました。

それからというもの、日本の大学時代、米国の大学院時代(修士・博士課程)、米国の会社勤務時代(途中で転職したので2社計10年間)、そして独立し、日米で会社経営を始めて現在までの15年間を含め、計約四半世紀の間、病気以外での無遅刻を通し続けています。


私のような遅刻の常習犯がなぜ遅刻をまったくしなくなったのか、皆さん不思議ではないですか?

一言で説明しますと、目標を持ったからなのです。つまり、遅刻を続けていた頃は、具体的な目標がまったく、その日暮らしだったのでした。

しかし、一度「一流の国際経営コンサルタントになろう!」と目標を定めてからは、その目標に向かい、達成できなかった時の危機感を無意識のうちに持ちながら、全力で邁進していったのです。

もし朝に勝ちたかったら、まず具体的な目標を持って下さい。そして、その目標を寝ても冷めても考えるのです。