「人間の記憶はいい加減のものだ。ものは使用後必ず定位置に置く習慣をつけなければ、仕事中いつも探し回ることになるだろう」



 仕事ができるようになる上で大敵になることは何かわかりますか?

 それは、「さあ、これからやるぞ!」と作業にとりかかった時、「あ! あれがない」とか「あれどこにやっちゃったかなあ?」と探し回ることです。

 つまり、毎日の限られた業務時間であるにもかかわらず、かなりの時間を作業に使う書類・資料・ものを探し回るのに当てなければならなくなります。


 それでは、なぜこんなことが起こるのでしょう?

 理由は簡単です。いつもものを決めた位置に置かないからです。

常時定位置に置き、使い終わったらすぐにその位置に戻せば、なくなることもなければ、探し回る必要もなくなります。

 探すことでの時間的ロスは大きいのです。「タイム・イズ・マネー」で、経済的ダメージにもなります。

 しかし、それ以上に、すぐに見つからないことでのストレスは、次の作業のやる気をなくさせ、効率まで下げます。精神衛生上もよくないのです。仕事に対する自信喪失にも繋がります。ですから、まず何でも定位置を決め、使ったらすぐにその定位置に戻す癖をつけておきましょう! それのみやるだけでも、仕事の効率は相当上ります。


 私の友人弁護士の仕事部屋は、いつ訪問しても綺麗です。仕事柄、書類や使うもので机が山済みなっていてもおかしくないのですが、とにかく紙一枚置いていないのです。

 聞いたら、作業する時とクライアントといっしょに書類作りする時以外は、すべてのものを机の引き出しやキャビネットの中の定位置に戻すため、書類や資料など机の上から一切姿を消すのだそうです。

 絶えず部屋を綺麗にすることで、使ったものをすぐに定位置に戻す習慣がつき、お陰でものを探すことがまったくなくなったとのこと。そして、そのため仕事の生産性も驚くぐらい上ったと、誇らしげに語っていました。