「『できる社員』は文章も話もポイントをついて短くする」

 結婚式や学校の運動会などで、来賓を代表してということで、取り留めのない話を延々と長くする人がいます。

 そんな人を見て、「できる人だなあ。私もあんな風に話したいなあ」と思いますか?

 通常逆ですね。

「聞いている人の気持ちを考えないあんな無神経な人にはなるまい!」と憤慨する人も多いのではないでしょうか。

 せっかく皆に喜んでもらうためにスピーチするつもりだったのが、人が嫌がる長い長いものであったため、却って嫌われてしまう原因になります。そんなことをしていたら、次からスピーチは頼まれないでしょう。

 仕事でも同じことが言えます。

 既に紹介しましたが、「仕事は戦い」で、「職場は道場」です。

 戦いをしている最中に、長時間、的を得ない文章を読まされたり、話を聞かされたら、たまったものではありません。

 私の昔の上司に、的を得ないダラダラと長く書いた報告書を渡したら大変なことになります。読みもしないで、その場でビリビリに破られ捨てられてしまいます。

 また、スピーチでもまず結論を先に言い、ポイントをついて短く話せなかったら、途中で遮られます。最悪の場合、会議室から退場させられたこともあります。

「みんなの『時間泥棒』になるやつは、この場にいらない!」と、突然言われて。

「できる社員」は、文章も話も短いのです。電話も通常1分、長くても3分以内に終らせます。

逆に言うと、話の長い人ほど、また文章の長い人ほど、「できない社員」「ダメ社員」なのです。

 どうしてそうなるのでしょう?

話をすること、また文章を書くことの目的をしっかり理解していないからです。何のために忙しい上司や先輩の時間をとらせてまで、話を聞かせたり、文章を読ませるのか、です。その時に伝えなければならない大事なことがあるはずです。それだけ正確に伝えればいいのです。

 話や文章は、結論を先にし、ポイントをつけば、逆に短い方が正確に伝わるのです。相手も人間ですから、ダラダラ説明されたら、却ってポイントがみえなくなって、理解できなくなります。

「できる社員」は、聞く側、読む側の立場を考える習慣がついている人なのです。