「最初から『できる社員』なんていない。『できない社員』でい続ける人との違いは、できないことの悔しさもどかしさをバネに、伸びるビッグ・チャンスとして、できないことに挑戦していったことだ」



「できる社員」になるためには、逆転の発想が必要です。つまり、もし今できないことが沢山あれば、それで嘆いたり落ち込んだりせず、それを大きく伸びるチャンスと受け止め、一つひとつの仕事に挑戦していくのです。

 要するにすべて前向きに捉えていくことでもあります。

 それもそのはずです。成果を出していくためには、まず、今の自分をそのまま受け入れなければ、何も始まりません。現実から逃げず直視することです。

 その上で目の前にあること一つひとつをこなしていくのです。


今はできないことが数多くあるかも知れませんが、あまりあれこれ考えずに、とにかく一つひとつ克服していくのです。まさに「ローマは一日にして成らず」で、コツコツ一つひとつをものにしていくことが、着実に前に進む「できる社員」への王道となります。


私もそうでしたが、まず「できない社員」であることに感謝しましょう!

できないことにどんどん挑戦していくことは、人間的にまた社員としても、大きく成長できます。

最初は大変だと思いますが、周りの人があなたのその真剣な努力を高く評価し、色々教え応援してくれるでしょう。


 私の友人のCさんが経営する中堅企業では、内部管理体制や経理システムを充実させるために、ある時大手企業のベテラン経理部長をヘッドハントしてきました。

ところが、その経理部長は、前の会社の素晴らしい経理システムと比較しては文句や非難ばかり言い、突然辞めてしまいました。

 あまりに急なことだったので、困ったCさんは悩みました。苦肉の策で、社内で経理担当者候補を緊急に募集したところ、社内で「できない社員」としてレッテルを貼られていたDさんが手を挙げてきたのです。

 Dさんは懇願してきました。

「今まで具体的な目標もなかったので、あまり頑張れなかったことから、成果は出せませんでした。しかし、経理の仕事は、大好きでやりがいを感じますので、全力で頑張ります。ぜひ、チャンスを下さい!」

 Cさんはそのやる気を評価し、「ダメ社員」だったDさんを経理担当にすることにしました。大きな賭けです。

 喜んだDさんは、基本的な経理の知識がなかったことから、自腹で経理学校に通い続け、どんどん実務能力を高めていきました。

 半年後には、Dさんは経理担当者としてほとんど支障なく仕事ができるようになったのです。


 人間がやる気になった時、凄い力を発揮します。「火事場のバカ力」なのかも知れません。

 要はできないことに対して、チャンスとして捉え、全力で頑張れるかどうかです。