「出世や報酬に拘る人は、本物の『できる社員』にはなれない。仕事のプロセスと成果に拘れば、出世や報酬は後からついて来る」



 米国にいた時に、出世や報酬に拘っていた人が、私の周りに多くいました。実はそんな人に限って、仕事はできませんでした。

 仕事のできた人達は、実は出世や報酬に拘っていませんでした。なぜなら、仕事に自信がありますから、拘らなくてもいいのです。

成果を出せますから、出世や報酬は後からついて来るのです。

いつの世も、会社や組織は、実力者、つまりできる人を求めています。そんな人はどこに行っても通用します。また、色々なところから引っ張りだこです。


 あなたが「でき社員」になりたければ、まず出世や報酬のことは、考えるべきではありません。

そんなことを考える余裕や時間があれば、どうしたら、もっといい仕事ができるかを考え実現することに、全力を尽くしてみて下さい。必ずいい成果が出て、評価も上りますから。


 出世や報酬に拘る人は、一般に会社や組織を転々とします。転々としますから、どこの職場でも中途半端に終っています。

 そんな人は、最後には移る先をなくすでしょう!

 なぜなら、仕事で最も大事な人間として「信用」を失うからです。

 独立する前に勤めていた元上司がいつも言っていました。

「社員である前に、一人前の社会人たれ!」と。

 独立して社長業を始めた時、本当にそう思いました。あまりにも、社会人として失格な人が世の中には多いからです。

 仕事は教えられても、社会人としての常識まで、こと細かく教えている余裕はありません。


 仕事で一番拘るべきことは、そのプロセスであり、成果です。

 プロセスと成果の面で、周りの方々から高い評価を得て、はじめてプロとして仕事ができたと言えるのです。