「人生で勝つためには、体と心のメンテナンスが必須。そのカギは規則正しい食生活にある」

 若いときは、どうしても無理しがちです。気ばかりが焦って、ついつい徹夜や食事抜きで仕事をしてしまうことがあるでしょう。私もそうでした。

 私が若いときに最も欠けていた仕事への考え方に、効率と成果があります。

仕事は、成果がすべてです。どんなに頑張って、食事を抜いたり、徹夜をしたり、休みなしでぶっ続けで仕事をしても、間違えだらけだったり、内容のないものだったら、頑張った甲斐がありません。

 そもそも、その頑張りって何だったのでしょう? ご自身は、すごく頑張ってやっていたように思ったでしょうが、独りよがりの努力でしかなかったのではないでしょうか。意味のない努力ほど虚しいものはないですよね。

 仕事は期日を守ることは、あたりまえ中のあたりまえです。しかし、内容は質が伴わず、単に期日を守っただけでは、まったく意味がありません。ですから、余裕を持って期日を設定しなければ、いい仕事はできません。

 私は普段より「努力に無駄はない」と思っているのですが、それが成立する条件があるのです。一言で言うと、正しいことをしていることです。つまり、正しいことへの努力には無駄はありませんが、間違っていることをしていれば、どんなに頑張ったとしても、まったく成果に繋がらないのです。

 その間違っていることの一つに挙げられるのが、規則正しい食生活をしていないことです。若いときや元気なうちは、多少無理はききます。

しかし、実は不規則な食生活は、どんどんあなたの体力や知力、最後には気力をも蝕んでいくでしょう。私はそんな人を多く見てきました。それだけ、食べ物は我々の体と精神に大きな影響を与えるものなのです。

 若いときに、無理してどんなに仕事ができても、その後、頑張れなくなれば、何のための若いときの努力だったのでしょう? 

 今規則正しい食生活を送っておかないと、後になって段々体や精神にその影響が出てきます。ひどい人は、気力をなくしたり、病気になったりで、突然働けなくなります。

夢や目標が達成できるのは、健全な体と精神があってこそ、です。

規則正しい食生活のポイントは、定期的にバランスよく食べることです。コンビニ弁当とかファーストフードのハンバーガー等々同じものばかり食べないことです。できれば、満腹感が得られる肉類や穀物類ばかりではなく、野菜や果物もとるようにしたいものです。

私は米国にいたときは、ステーキ、ハンバーガー、ベーコン等の肉類が好きで、高カロリー・高コレステロールの食品ばかりとっていました。また、甘いものが大好きでしたので、毎回食後には、ケーキやアイスクリームは欠かせませんでした。そして、お腹がすいたら、ポテトチップやチョコレートなどの間食もちょこちょこしていました。

仕事中心の生活で、期日の迫ったプロジェクトをいくつも抱えていましたので、時間が惜しいことから、食事の時間になったら、ストレスも手伝ってか、食べたいものを短時間でさっと頂いていました。

いつも食事は10分以内に終わらせていたのです。お陰で、食生活を変えて、ヘルシーな食事内容に切り替えても、なかなか早食いの癖が直りませんでした。

肉中心のファーストフードを食べ続けていたら、30代後半から段々疲れが溜まってきて、いくら睡眠をとって休んでも、疲れが取れなくなりました。ですから、その疲れが体調に影響し、仕事の効率や生産性がどんどん落ちていきました。

一番如実に現れたのが、集中力やスピードがどんどん落ちていったことです。その結果、期日までに仕事が間に合わない、間違いやミスだらけ、ポイントがずれている等々。食べる時間や寝る時間を惜しんで、必死に仕事をしていたのに、私の仕事でのレベルと評価は下がる一方となりました。

私は考えました。このまま続けていると大騒ぎして仕事している割には、空回りだけで終わっていて、職場でお荷物になってしまうと。だって、成果がどんどん出なくなったわけですから、どんなに頑張ろうと、会社にはいらない存在になってしまうのです。目標を達成できるどころか、私は人生の敗北者への道をまっしぐらに進んでいる気がしたのです。

考えたあげく、その根本的問題が、間違った食生活にあることに気づき、ヘルシーなものへと変えることを一大決心しました。

まず、タバコを吸うのを止めました。そして、肉類や甘いもの中心だった食事を、魚類、豆類(特に豆腐や納豆)、野菜、海藻類、フルーツ中心に変えました。

また、毎日遅くまで仕事をしていたことから、深夜お腹がすき、よく夜食を食べていました。そのため、毎朝起きると気持ちが悪く体調もよくない上、朝からお昼まで何も食べたくなくなるのでした。ですから、重い夜食を食べることも一切止め、夜お腹がすいたら、飲み物でお腹を満たし、食べるとしても、少量の軽いスナックやフルーツに留めました。

そうしたところ、体重があっと言う間に10キロ以上減り、また集中力や精神力も増していくのが実感できました。そして、仕事での効率や生産性が見る見るうちに上がっていったのです。

今、元々の目標だった毎月1冊の本を書けているのも、そのお陰なのです。

ポイントは、健康によくない食生活は、すぐに改良し、正しいものへと変えていくことです。人によっては、その効果がすぐに出る人と、半年や1年以上経たないと、体感できない人もいますが、言えることは、例外なく健康になっていくことです。ぜひすぐに実践してみて下さい。

「急がば回れ」です。急いで仕事をしていれば、「そんな面倒くさいこと、してられません!」と思うかも知れません。でも、長期的・結果的には、規則正しい食生活に切り替えた方が、頑張りやすくなり、目標も達成しやすくなるのです。