「読書の真の目的は知識を増やすことではなく、人間性を高めることだ。正しく生きることを学ぶことだ。だから行き詰ったら読書をしよう」



 人生を何度も生きることができたら、私達の生きる姿勢はかなり違ってくることでしょう。しかし、人生は一度きりです。

 このたった一度の人生を、どのように豊かに、かつ幸せに生きていけるのかが、私達の課題ではないでしょうか。

 私はそのヒントは、読書にあると思っています。


 小説、師歌、ミステリー、実用書など様々な本がありますが、どの本の中にも、著者の人生経験に基づいた豊富な知識と情報が溢れていて、自分の人生では一生経験できないかもしれないことや新しい何かが書かれているのです。

 そして、私達は、本を読むということで、あらゆる違った人生を擬似体験できるとも言えます。


 どういう種類の本であれ、一冊の本を書くということは、著者は何かを伝えたいのです。そのために著者が今まで生きてきた全てを、言葉というエッセンスにして注ぎ込もうとします。

 だからこそ、フィクションであれ、ノンフィクションであれ、読む人になんらかのメッセージを与えることができるのではないでしょうか。


 ニーチェも言いました。

「いっさいの書かれたもののうち、私は、ただ人が、その血をもって書いたものだけを愛する」と。

 その点について、尊敬する私のメンターも次のように強調しているのです。

「著者が自己の生命をたたきつけた書は、必ず、読む人をして、深い感動を起こさせずにはおかないものである。俗悪で軽薄な作品には見向きもせず、真実のすぐれた書を求める、真の読書人になっていただきたい」


 私の趣味は、時間を見つけて本屋に立ち寄ることです。

 現在、ベンチャー企業の経営者として、国際経営コンサルタントとして、またビジネス作家として、寝る時間を惜しんで仕事をしていますが、移動の合間や週末のわずかな時間を見つけては、頻繁に本屋に立ち寄ります。

 それは私のささやかな癒しのひとときなのであり、素直さや謙虚さを再生させる心の訓練の場でもあるのです。


 私にとって本を読むことは、人間という原点に戻ることなのです。

普段は忙しさにかまけて、ついつい人間性を高める努力を欠いてしまします。恐ろしいことで、反省の毎日です。

 経営者、コンサルタント、そして作家である前に、まず人間性豊かな社会人でなければ、何をやってもすぐに行き詰ることでしょう。

 

読書は確かに知識を増やしてくれます。

でも、どんなに知識を増やしても、読書と共に人間力も高まっていかなければ、専門バカになるだけで終ってしまいます。何のための読書か、です。


 私は、絶えず、特に成功した人の本や偉人のことを書いた本を読むようにしています。何度も何度も。

 なぜなら、過去の行き詰ったとき、苦難を乗り越えてきた成功者や偉人のことを知り、とても勇気付けられました。世のため人のために頑張る気になったからです。信じられないほどのエネルギーをもらいました。

 マハトマ・ガンジー、フローレンス・ナイチンゲール、マーチン・ルーサー・キング、野口英世など、世のため人のために命懸けて生き抜いた世界的な偉人のことを本で学んで、どれだけ感動し、どれだけ勇気付けられたことでしょう。

いつ読んでも、本当に本って凄いなあっと思うのです。いつも感激で涙します。


本がなければ、成功者や偉人の壮絶で感動的な生き様を正確に知ることができません。

ですから、これからもどんどん本を読み、主人公や著者の凄い体験や考えを学び、少しでも人間力を高めていきたいと切実に願っています。

私のメンターは言います。

「読書をせぬ人は、人間としても浅くなり、社会の前進に遅れてしまうことは事実である」と。

 この言葉を肝に銘じて、死ぬまで本とお付き合いしていきたいです。