「成果を出すための絶対条件は、積極性。この人と会えたら何か学べると思ったら、躊躇せず積極的に連絡を。所詮人間は皆平等で優劣なんかないから」
私は高校3年生の時に、アポなしで「経営の神様」との異名を持つ、松下電器産業創業者の松下幸之助氏に会いに行きました。
常識で考えたら、一介の高校生が会えるわけがないのです。普通だったら、そんな無駄なことはしないでしょう。
でも結局、私の会いたいとの熱意を高く評価して下さり、予定外にもかかわらず、お会い頂きました。
そのお陰で、私の人生の進むべき方向が決まりました。
当時「国際経営コンサルタント」を目指すべきか、またそのために大学に行くべきか、迷っていたのです。
ですから、高等教育を受けずして、ビジネスの世界で頂点を究められた松下氏に、ぜひご指導頂きたかったのです。
私が松下氏から期待していた反応は、「私のように大学に行かず実践でビジネスを学びなさい」というようなものでした。
ところが、松下氏の回答は、意外でした。
これからの国際化、情報化、複雑化する社会に備えて、経済的、時間的、かつ能力的に、行けるのであるならば高等教育の最高学府である大学で学ぶべきだと言い切られたのです。松下氏も、当時経済的、時間的、健康の上でも、可能であったならば、絶対に大学に行っていたとのこと。
この松下氏の貴重なアドバイスを旨に、「必ず大学に行って、松下氏の分もしっかり勉強しよう!」と、それまでダメ人間だった私は一大発心をしたのでした。
そして、通っていた付属高校から推薦で大学に入学し、無遅刻・無欠席・無早退で、実質2年で卒業に必要な全単位を取得しました。
その後、更なる「国際経営コンサルタント」になる上での修行を求め、経営大学院(ビジネス・スクール)受験のために渡米したのです。
高校卒業するまで、ダメ人間だった私が大学に入るや否や急にやる気を出し頑張り始めたので、付属高校からいっしょに大学に上がった友人達は、ビックリしていました。
「高校卒業まであんなにチャランプランなことをしていた浜口がどうしたんだ? 頭がおかしくでもなったんじゃないの?」などと言う友人まで出てきました。
そのエネルギーの原動力になったのが、松下幸之助氏との出会いです。お会いしたのは、たった一度で、それも一瞬でしたが、生涯の恩人となりました。
このように私は人生の節々で会いたい人には必ず直接連絡し、お会いしてきました。
一度ダメなら二度。二度目もダメなら三度と。何度も何度も、会えるまで連絡し続けたものです。
忙しい方であれば、最初は断られます。
しかし、こちらの熱意と執念次第では、お会い頂けることは多いのです。
そして、そのお会いしたことがきっかけとなって、応援者やメンターになって頂けたりするものです。
私の場合、それで支援者になって頂いた世界的なリーダーや学者もいます。
例えば、ピーター・ドラッカー博士、エドワード・デミング博士、またロバート・クランデル・アメリカン航空会長兼社長(当時)もそうでした。
本来なら当時若輩である私に会う理由もなければ、会いたい気もまったくなかったのでしょう。が、あまりの熱意と執念に根負けしたのでしょうか、遂に会って頂きました。
そんな世界的な実力者である彼らが、当時20代だった私の支援者になって下さったのですから、人生何が起こるかわかりませんよね!
ただ言えることは、待っていたらダメです。自分から積極的に連絡をとらなければ、何も起こりません。
私は成功するための絶対条件は、積極性だと確信しています。
なぜなら、それは米国で世界的に大成功した方々の共通点だからです。
ですので、会いたい人には、どんどん連絡を取って、会うようにしてみて下さい。
私のように、人生が大きく開けるかも知れませんよ!
そんなこともあって、私も会いたいと言われれば、どんな人でも必ずお会いするようにしています。
犯罪や商売への利用目的であれば、勿論お断りいたしますが、誠実に頑張って生きている方々に対して、お手伝いできることがあれば、喜んでお会いしたいですし、応援させて頂きたいと願っている次第です。