「ダメだから夢も目標もないのではない。どんなことでもいいので、夢や目標を持とうとしないからダメなのだ」
私の知る限りにおいて、成功者でも最初からダメでなかった人は一人もいません。ダメだった人とダメであり続ける人との大きな違いは、夢や目標を持てるかどうかです。
「どうせダメな自分は何をやってもダメだから、夢や目標を持ってもしょうがないや」と諦めてはいませんか?
私も昔そうでした。
しかし、成功者とダメな人はここで違ってくるのです。
私がよく知っている元々はダメだった大成功者達も、ダメな自分を全面的に受け入れ、とにかくバカになって行動を起こしたのです。そうでなければ、一生前に進めませんから。
その第一歩が、夢や目標を持つことでした。それも最初は比較的達成しやすい小さな夢や目標だったのです。
ダメであり続けた彼らですから、いきなり大きな夢や目標を持つのは、さすがに気が引けたのでしょう。
まず、その小さな夢や目標を達成させたのです。それで小さくても初めての成功体験を得、小さな自信を持つことができました。その自信が次の夢と目標を目指すやる気へとつながりました。
ここで、小さな夢や目標を持つことから、遂には大きな大きな夢や目標を実現してしまった信じられない一つの実話を紹介します。
私の親友でジェフ・スミスというアメリカ人がいます。
彼と知り合ったきっかけは、テキサス大学大学院でお互い講師をしていたからです。私はビジネス関連科目を担当し、彼は、コンピュータ関連科目を教えていました。
ある年、急激に財政が悪化したテキサス州政府は、州立であるテキサス大学の予算を大幅にカットしました。そのため、彼はいきなり解雇されたのです。
同情した私は、当時仕事柄、米国に進出している大手日系コンピュータ関連企業のほとんどのトップと親しくさせて頂いておりましたので、彼らに、ジェフを雇うようお願いしました。
どこの会社のトップも、ジェフと人事部の担当者との面談を、快く設定してくれたのでした。
ところが、そこまでお膳立てして頂いたにもかかわらず、ジェフは受ける企業、受ける企業どんどん落とされていきました。結果的には、どこにも採用してもらえなかったのです。
彼があまりにも元気がなく、社会人としての常識がないとの理由からでした。
そこで、彼は再就職を諦め、遂に他の小さな夢と目標を持ちました。
インターネット企業を起こすことです。
あくまでも食べていくための手段としての起業でしたので、大きくするつもりはありませんでした。
彼の当時のその夢は、サークル活動的に楽しく運営できる少人数の和気藹々とした会社を創ることでした。そのための目標としては、彼を含め社員全員が自由にいつでも出退社でき、他社で雇われていた時の給料以上を稼ぐことでした。
幸運なことに、その夢も目標も創業してすぐに達成してしまいました。
いきなり解雇され、再就職でも失敗し続け、自信喪失に陥っていたジェフです。これは、小さいことではありましたが、自信を取り戻させてくれた夢や目標の実現となりました。
その小さな自信がジェフを変えました。
その後、小さな夢と目標を設定しては、達成させる努力を続けたジェフは、大きな大きな夢と目標を自然と意識し、持つようになりました。
殺人的に忙しくなった彼は、仕事に没頭していきました。
創業3年後のある時、大手企業の社長が、ジェフの会社を買いたいと言ってきたのです。
ジェフは、躊躇せず喜んで会社を売りました。その方が、会社はより速いスピードで成長し、社員も守られ喜ぶと判断したからです。
1200億円! 先方の買収希望価格を聞いてジェフは驚きました。
一文無しからスターとした彼は、たった一夜にして大富豪になったのでした。
しかし、その金額こそが、彼が夢として願ってきた金額だったのです。
なぜなら、自分が幼少時に両親を死別し、孤児院育ちであり、長年うつ病に悩まされてきたことから、恵まれない子供や病気の人々のために、1000億円以上の寄付をしたかったのです。
小さい夢からスタートしてその奇跡的な夢を実現したのです。
もし、ジェフが最初に小さな夢や目標を持つことから始めなかったら、実現できなかった夢であることは、彼が一番わかっていることでしょう!