「ダメだから夢も目標もないのではない。どんなことでもいいので、夢や目標を持とうとしないからダメなのだ」
私の知る限りにおいて、成功者でも最初からダメでなかった人は一人もいません。
ダメだった人とダメであり続ける人との大きな違いは、夢や目標を持てるかどうかです。もっと言うと、持とうとしているかどうかです。
「どうせダメな自分は何をやっても、ダメだから、夢や目標を持ってもしょうがない!」などと思ったら、ダメ街道まっしぐらの人生が待っています。それでもいいのですか?
そんな偉そうなことを言っている私自身も、高校3年生の夏まで、夢も目標もなく、いや持とうともしない、まさにダメ街道を歩いていました。
しかし、1ヶ月間の米国でのホームステイがきっかけとなり、更に尊敬するメンターからの激励によって、本気で夢や目標を持つ気になり、実際にすぐに持ったのです。
あんなに夢や目標を持たなければと思いつつ、なかなか持てなかったのに、です。
どうしてそんなに急に持てるようになったのでしょう?
それは、メンターを始め、周りの人からの強烈な激励と応援があったからです。
それらを心から有り難いと思いました。と同時に、頑張れていない自分がとても情けなく思いました。
「応援してくれた方々に、なんとか喜んでもらえる自分になりたい!」と真剣に願い始めました。とにかく恩返ししたい気持ちが日に日に増していったのでした。
それで、やる気を得るために、色々な人に会い、相談しまくりました。
そうしているうちに、運命の出会いがありました。当時独立したての国際経営コンサルタントとの。
その方が書いた本を本屋で見つけ、面白そうな内容でしたので、直接電話して会いに行ったのです。
お会いして仕事の説明を受けていたら、直感的に将来その職業、つまり国際経営コンサルタントになりたいと真剣に思いました。
ですから、その方にお願いして徹底的にその仕事を教わりました。知れば知るほど直感通り、その仕事は私に向いていると実感するのでした。まさに天職です。
それで、その天職であろう国際経営コンサルタントに絶対になるという夢を持ち、具体的な目標として次の5つを掲げたのです。
1、米国の経営大学院(ビジネス・スクール)でMBA(経営学修士号)を取得する
2、ビジネス・スクールで教える
3、世界的な経営近ルティング会社で10年以上働き修行する
4、米国で国際経営コンサルタントとして独立する
5、ビジネス作家としてもデビューする
当時は、不可能そうな夢から発した限りなく不可能な目標でした。何しろ、暗記力と理解力は人より著しく劣っていたことから勉強は大嫌いでしたので。特に国語と英語にいたっては、高校時代はクラスの中で最低でした。
でも、具体的な目標を設定してからは、やる気満々となり、バカになってその目標の達成を目指し努力し続けました。そうしたら、気がついたらすべて達成していたのです。
そのことを、私が行った高校で講演した際、「我が校始まって以来の奇跡だ!」と、担任の先生は叫んでいました。
彼にとってもそれほどの驚きだったのです。