上司、特に社長や役員に、新しい現実的な提案やアイディアを定期的に出すと、とても喜ばれ評価されます。

 でも、ほとんどの人はこれをしていません。遠慮しているのか、自分には、そんな提案能力がないと思っているのでしょうか。

 ぜひぜひ、やってみて下さい。上司のあなたを見る目が大きく変わります。

「若いのに会社(組織)のこと考えてやってるんだ。大したもんだ! 将来人材になるのが楽しみだなあ……」と。

 多少未完成でも、問題点があってもいいのです。提案やアイディアを知恵を絞り真剣に考え、まとめあげるところに価値があるのですから。


 ただ要注意しなければならないこともあります。

まず、やみくもに軽い思いつきや適当なアイディアを出すのではなく、じっくりあなたの頭で考え抜いて下さい。それも何度も何度も、です。

その上、他の人にも意見を聞いてみて下さい。それで、きちっと論理的・具体的・経済的・現実的に説明できるかどうかです。

つまり、上司に出すものは、独りよがりなものや単なる夢物語ではなく、現実的かつ具体的な内容でなければなりません。

そして、ビジネスですから、儲かることでなければダメです。ボランティア活動ではないですから。

中途半端で非現実的な案を出したら、却ってあなたはいい加減な人か、妄想性のある変人としてしか見られないでしょう。それでは、せっかく勇気を出して提案しても、やぶ蛇になってしまいます。


 上司に新しい現実的な提案やアイディアを定期的に提出することは、あなたにとってすごく訓練になるのがわかりますか? なぜでしょう?

 そうすることで、あなたはその部署の責任者としてのセンスが身に付くのです。つまり、いつまで経っても、雇われているサラリーマン的受け身発想で仕事をしていると、人間的にも仕事人としても伸びません。伸びるどころか、激変する現代では仕事で必要な能力が退化していきます。

しかし、上司に新しい現実的な提案やアイディアを定期的に提出することによって、その部署の責任者的気分で、その部署で何をすべきかを真剣に考えていく言動は、あなたを人間的にも仕事人としても大きく成長させます。成長だけでなく、仕事人としての実力もついていきます。

これからは発想力や企画力が実行力と同等に大事になってきますので。

 これをわかりやすく説明した次のチャートを参考にして下さい。


 上司に新しい現実的な提案やアイディアを定期的に提出する

 部署に対する責任感が出てくる

 リーダーとしてのセンスが養われる

 人間として仕事人として急成長していく

 その積極性に対し上司は感謝し、あなたを高く評価するようになる

 周りの人から一目置かれるようになる

 嬉しくなる

 自信が出てくる

 やる気出てくる


 とにかく、上司に新しい現実的な提案やアイディアを定期的に提出することによって、絶えず頭と知恵を使って下さい。そうすることで、仕事で必要なセンスも磨かれ、責任感も出てきます。

 そうなったら、周りの人はあなたを放っておかないでしょう。すごい人材として評価されますから。