目標が見つからないからなかなかやる気にならないとい人は、心から納得できる本物の目標が見つかるまで、とりあえず仮の目標を立ててみて下さい。そして、その目標の達成を目指してみるのです。

 最終の目標が見つからないからといって、目標なしで頑張ろうとしても、雲を掴む思いでなかなか踏ん張れません。

 私などは、そもそも超怠慢人間ですので、目標無しで「なんでもいいから頑張れ!」と言われても、頑張りようがありません。情けない話ですが、性分上、楽なように楽なように過ごしてしまいます。

「まあ、目標が決まるまで、なんとなく頑張るか」と、いい加減な気持ちを持ってしまいます。

それで、挙句の果てに自分が頑張っていなくても「まあいいっか~ 具体的な目標もないし……」と、誤魔化し誤魔化し毎日を過ごしてしまいます。

気がついたら、3年も経っているのに、何も成し遂げていないのです。

その事実を認識せざるを得ないとき、さすがに落ち込みます。

「僕はこの3年間何をやっていたのだろう! 周りの人たちはすごい成果を出しているのに……」と、大負け組としてとても惨めな思いになります。


 昔のそんな私のようにならないためにも、ぜひまず仮の目標、一時的な目標を決めて下さい。何でもいいので。

 仮でも、一時的でも、目標を持つと、人間はついつい意識して、その目標に近づこうとします。それが大事なのです。

 もし、目標がなければ、毎日なんとなく過ごし、反省することもなく終わってしまいます。

人間は反省するから成長します。ですから、そんなことを繰り返していたら、死ぬまで人間的に成長することなく人生が終わってしまいます。

 たった一度の人生です。小さくてもいいので、一時的でもいいので、ちょっとした仮の目標を持ちましょう。

 騙されたと思って、その仮の目標を持ってみて下さい。不思議と無意識のうちに、その目標に近づこうとしている自分がいることを発見するでしょう。


 私も昔目標がなかなか浮かばなかった時、何でもいいから米国に行くという仮の目標を決めました。

「じゃあ、米国に行って何をするの?」と聞かれても、当時はわかりませんでした。なんとなく行きたくなったのです。おそらく負け続けていた環境を変えたかったのだと思います。

 ただ、「米国に行けば何か新たに具体的な目標が見つかるのでは?」との希望的観測で、その目標を決めたのです。極めていい加減でした。

 でも、仮だったにもかかわらず、目標ができると、とにかく米国に行くために、不思議とやる気が出てきて、その目標を達成しようとするそれまで見たことのない真剣な自分がそこにはいました。

 案の定、米国に行ったために、次の4つの具体的な目標がどんどん自然に出てきたのです。

1、米国の経営大学院(ビジネススクール)修士・博士課程で勉強する!

2、米国のビジネススクールで教える!

3、米国の大手経営コンサルティング会社に就職する!

4、国際経営コンサルタントとして独立する!


これらの4つの具体的な目標は、米国に行くという仮の目標を決めたから、無意識のう

ちにやる気も出てきて、頭に浮かんできたのです。やる気が出てきたから、浮かんだのかも知れません。

従って、もしその仮の目標を設定しなければ、おそらく本物の目標は出てこなかったことでしょう。

 フローで説明すると次のようになります。


目標が見つかるまで仮の目標を立てる

仮の目標を立てたら、無意識のうちにその目標に近づこうと努力する

仮の目標を目指しているうちに本物の目標が浮かんでくる

本物の目標を目指して努力するようになる

目標達成のために時間・お金・労力をかけるようになる

目標を達成させることにどんどん真剣になっていく

気がついたら俄然やる気になっている


 仮の目標を決めることがどんなにあなたの人生を変えることか!

 これは、自ら仮の目標を決め、まず一歩踏み出してみないとわかりません。そうしないととにかく何も始まりません。

 まず騙されてと思って素直に実行してみて下さい。