仕事の遅い人は、必ず長電話します。それも頻繁に、です。
私はそんな人を、長電話ばかりしているので「電話魔」とか、電話で他人の大切な時間を平気で奪うので「時間泥棒」と呼んでいます。
そこで私は社員も含めて周りの人に言います。
「仕事での電話は3分以内に終らせよう!」と。
仕事の電話は3分以内で十分なのです。仕事中ですから、お互い忙しいはずです。3分もあれば、十分必要な会話はできます。
用件を伝え、相手の話も聞くのに、よほどのことがない限り3分以上はいりません。長電話すると却って、何のことを話していたのかわからなくなります。お互い忙しいのですから、余計な話は避け、単刀直入に話した方が、伝わりやすいのです。
仕事をしていると一日にかなりの頻度で電話をします。その度に、長電話をしていたら、何もできないまま一日が終ってしまいます。
そんなことをしていたら、周りの人も、あなたを仕事のできない人、遅い人、いい加減な人と判断することでしょう。
そんな風に見られたら嫌にならないですか。ほとんどの人は、その結果当然仕事へのやる気も薄らいでいくでしょう。
私は営業時間であれば通常一件の電話をできれば30秒以内に、長くても1分で終らせます。
電話以外にもやらなければならない大事なことは山ほどあります。ですので、そうしなければ他の仕事に支障をきたしてしまいます。
しかし、昔から要領よく電話ができたわけではありませんでした。
最初は要領を得ず、先方の話に合わせていたらついつい超長電話になっていました。そのため上司や先輩から怒られてばかりいました。
「お前はたった今、30分近く電話で話していたんだぞ! 『タイム・イズ・マネー』って知らないのか。こんな非効率な仕事をしていて残業手当でも要求してきたら、承知せんぞ! その時は即刻クビだからな!」と。
その時は「電話してくれた顧客を大切にしようとしていうのに、なんで?」と、理解できませんでした。
でも今から考えれば忙しい相手にとって、私の要領を得ない電話がどれだけ相手の仕事の邪魔し混乱を招いていたのかがよくわかります。
これをチャートで表すと次の通りになります。
仕事の電話は3分以内に終わらせる
↓
要領よく電話をする癖がつく
↓
時間を効率的に使うようになる
↓
仕事が速くなる
↓
周りからの評価があがる
↓
やる気がでる
たかが電話、されど電話です。
私が米国で顧問をさせて頂いていた世界最大の流通業「ウォルマート」創業者・故サム・ウォルトン氏も生前よく言っていました。