今いる環境に満足せずお金儲けに走る人が多いようです。確かに、経済的に裕福になれば、生活レベルも高くなり、その生活が豊かになることもあるでしょう。

 しかし、問題はついつい物質主義に走り過ぎて、所有欲や金欲が強くなってしまうことです。

 そうなれば、もうお金儲け一筋の人生となってしまいます。


私達日本人は、戦後の貧しさから脱皮するため、猛烈に働いて経済大国を作り上げたのです。一心不乱に働き稼ぎまくりました。

当時は稼ぐことが生活を豊かにすると信じて一生懸命働いたのです。

ところが、今の社会を見てください。特に家庭を。

昔に比べたら、考えられないぐらい経済的には豊かになりました。でも、精神的には、逆に昔より豊かでなくなったと思いませんか?

なんでもかんでもお金で解決する風潮になりつつありませんか?

心に余裕のない親が、子供の機嫌伺いで、どんどんお小遣いをあげ、好きなものを買ってあげているのです。子供は、人が簡単に死んでしまうゲームなどにはまってしまって、外での健康的な遊びをせず、家に篭って一日中そんなゲームをしているのです。

システム化されたゲームをただ単にやっているだけですから、創造性や協調性も育ちません。人間性を高めるためには必要であるのに、友達と体を使って外で遊ぶこともしないのです。

これらは、親の価値観とそれに基づく言動からきています。こんなのが、豊かな家族生活と言えるのでしょうか?


ある先輩が指摘します。

「そもそもお金儲けの目的は、生活を豊かにするためではなかったのでしょうか。しかし、お金が儲かり始めても、更に金欲や物質欲が出てくるばかりで、全然生活が豊かになっていっている気がしないのです。それは、なぜでしょう? お金はできても、心は却って荒んでいっているからではないでしょうか。欲望に歯止めがかからないのです。私達は、お金儲けをすることで、一番重要なことを忘れています。それは、お金を得ることの目的が、『境涯革命』をするはずだったことです。つまり、お金儲けをすることで、どんどん境涯をよくし、人間性を高めていくことです。境涯をよくするためには、お金はあった方がいいです。が、絶対に必要というわけでもありません。お金がなくても、家族間で心が通い合い、逆に団結して、悠々とした境涯を確立して幸せに暮しているところはいくらでもあります」


 お金儲けの目的が、『境涯革命』であるという、とても的を得た指摘だと思います。

確かに、そうでないと、お金が儲かれば儲かるほど、更にお金を求めてしまいますから、きりがなくなります。何のためにお金儲けをしているのか、わからなくなります。

『境涯革命』の発想からすると、お金が儲かれば、それに伴って心も豊かになり、人間的にも成長していかなければならないのです。

 ですから、儲けたお金を自分のためだけでなく、世のため人のために使う発想へと自然になっていくのです。