お金儲けには様々な目的があります。短期的には、どんな理由であっても、儲けられることもあります。たまたまということからですが。

 しかし、長期においては違います。正しくない目的では、儲け続けられません。必ず行き詰ります。

社会のため、人のためになるものでなければ、ビジネスとして、長期的にはまったく通用しないのです。もしできたとしたら、それは正しくやっていないからです。

正しくやらないビジネスは、必ず崩壊するか、法的に罰せられます。

 と言うことは、お金儲けで最も大事な目的は、世のため人のためになるビジネスをするということになります。

 よく考えてみて下さい。ビジネスとして長続きし、しっかり儲けているものを。例外なく世の中の役に立っているのではないですか。

 つまり、お金儲けにおいて、何のため、人のために儲けるのかが最も大切なポイントであり、成功のカギになるのです。

 従って、もし長期的に儲けたければ、単なるお金儲けを考えるのではなく、本当に世のため人のためになることを考えるべきでしょう。成功した人は、皆例外なくそうされてきました。


 お会いした中で、その代表的な方々がいます。

ウォルマートのサム・ウォルトン、クラブ・コーポ・インターナショナルのロバート・デッドマン、トラメル・クロウのトラメル・クロウ、デルコンピュータのマイケル・デル、ソニーの井深大と盛田昭夫、本田技研工業の本田宗一郎、松下電器産業の松下幸之助の諸氏。彼らは、創業者として常に世のため人のためになるビジネスに挑戦し、展開され続けてこられました。

 それに自らの人生を賭けてきたのです。その結果として、人々から感謝・評価され、社会に受け入れられてきました。

 彼らの創業者精神は、今でも後継者に脈々と受け継がれています。


 お金儲けを考える時、どうしても儲けることばかりを先に考えてしまいます。

ビジネスである以上、儲けることを考えるのは当たり前です。が、儲けることを先行してしまいますと、本来の「誰のためのビジネスか」という最も大事なポイントを外してしまうのです。

 ですから、まず、そのビジネスが本当に世のため人のためになるのかを徹底して追及し、確認すべきでしょう。

要するに「何のために儲けるのか」を明確にすることです。

これは、まどろっこしく感じたり、遠回りしているように思えたりするかも知れません。しかし、これこそ、成功のための最短距離となるのが、実践すれば理解頂けることでし

ょう。