仕事や人生で成功するカギの一つに、一人ひとりを大切にすることが挙げられると思います。私達はどこに行くにも、周りには人がおり、会社や組織はその人一人ひとりで成り立っています。
逆に一人ひとりを大切にしていけば、会社も組織も伸びていくのです。なぜなら、一人ひとりが自分を大切にしてくれていることに気づけば、彼らが感謝の思いで、自然に会社や組織に貢献していこうとするからです。
「一事が万事」で、自分の周りにいる大事な一人ひとりを大切にできないで、その他の人をどうして大切にできるのでしょうか。
従って、まず周りにいる一人ひとりを大切にしていくことから、すべては始まると思います。
私が尊敬するリーダーは、昔10代の頃、病気で医者から30歳まで生き延びられないと言われたそうです。
それから、人間の命の尊さを痛感され、それまでもそうされてきていたのですが、その時以来特に、周りにいる一人ひとりを大切にされるようになったとのことです。
「周りにいる人一人ひとりを大切にするということは、人間の命を大切にすることであり、今自分がいる環境とまわりの人に感謝することでもあります。その尊い行動は、周りの人から評価・感謝されるため、あなたの仕事や人生を豊かにしてくれます。一人ひとりを大切にした結果、あなたは、自分自身も大切にしていることになるのです」
ある時、何気なくその方から言われました。気になったので、すぐ聞き返しました。
「と言うことは、一人ひとりを大切にできない人は、自分自身を粗末にしていることになるのでしょうか?」
「そうです。ですから、人生を大事に生きたかったら、一人ひとりを大切にしてみて下さい。本当に人生が開け、素晴らしいものに感じられるようになれます」
「それでは、どうしたら一人ひとりを大切にできるのでしょうか?」
「一人ひとりとしっかり対話をすることです」
「対話とは具体的にどんな話をしたらいいのですか?」
「相手の話をじっくり聞き、相談に乗り、時には同苦するくらいいっしょに悩み心配してあげることです。そして、最後は、激励し元気づけてあげるのです」
「相手が自分より人生経験があったり、かなり年上でもですか? 人生の先輩に対して、相談に乗ったり、激励したりなんて、ダメ人間の自分には、とてもおこがましくてできそうもないのですが……」
「人生経験があることや年上であることは、悩みや困っていることがあるのとは、関係ありません。悩みがあることや困っているということは、人間であり生きている証拠ですから、死ぬまで続きます。悩みや困っていることを親身になって聞いてあげるだけでも、その人を大切にしていることになるのです。その人のために、自分の大事な時間を使って聞いてあげているのですから」
「なるほど、聞くだけでもいいのですね! それなら、私にもできそうです」
ということで、単純細胞の私は、それからというもの、周りにいる人の話を聞いたり、相談に乗りまくることを始めました。そうしたら、そのリーダーが言われていた通り、どんどん人から慕われるようになりました。自分が欠点だらけの人間であるにもかかわらずです。
また、対話を始めた一人ひとりは、頼んでもいないのに、手伝いが必要なことを、自ら進んで喜んでやってくれるようになりました。ビックリです。
一人ひとりを大切にした、誠意ある対話って本当に凄いのです。