日中の職場は戦場です。ビジネスは食うか食われるかの戦いですから。

 従って、のんびり仕事はしてはいられません。万が一のんびりやっていたとしたら、仕事のできる人から相手にされなくなるでしょう。仕事をするスピードやリズムが違うのですから、暇な人のペースに合わせてられないというのが、できる人の本音でしょう。忙しければ忙しいほどです。

上司や先輩は、あなたより責任がありより高度な仕事をしています。そして、彼らができる人なら、こなさなければならない仕事は山ほどあるはずです。仕事は、忙しいかどうかは関係なく、仕事ができる人に集中します。

ですから、忙しい人はいよいよ忙しくなり、忙しくない人は、どんどん暇になっていきます。

そんなことから、彼らは、比較にならないほどあなたより忙しいですから、日中はとても説明を要する本音レベルの話しを聞けるような状況ではありません。

 でも、「先人から学べ!」ではないですが、仕事上のメンターやコーチともなりうる上司や先輩から、仕事のことを学ばないのはもったいないことです。

ちなみに、ここで言う先人とは、上司や先輩を指しますが、せっかく知り合ったのですから、できるだけチャンスをこちらから作って、学ぶようにしたいものです。

誘われるのを待つのではなく、積極的に上司や先輩を飲みに行くこと、つまりノミニケーションに誘ってみて下さい。部下から誘われるのは嬉しいものです。彼らは喜んで時間を作って、付き合ってくれるでしょう。それも彼らの仕事でもあるのです。人材育成という。


 仕事がどんどんできる人、そして早く目標を達成できる人になるための効果的な方法がいくつかあります。その一つは、先人、要するに上司や先輩からどんどん学ぶことです。

成功談や失敗談、また彼らがあなたに期待していることなど本音で話しを聞き出せれば、勉強にもなり、頑張りやすい明確な目標ができます。

ゆっくり先人から本音の話を聞きだせるベストな方法は、ノミニケーションに行くことです。別にあなたが飲めなくてもいいのです。相手が、精神的・時間的にリラックスして、気兼ねなくあなたのために本音で話してくれる環境を作りをするためなのですから。


よく覚えておいて下さい。

あなたは職場で機械と仕事をしているのではありません。完璧そうに見えても、所詮上司や先輩も「感情の動物」である人間なのです。なんだかんだと理屈を言いながらも、最後はわかるかわからないかで評価し、好きか嫌いかで選んで仕事をしているものです。

上司や先輩も本音レベルであなたに言いたいことがあるはずです。特に、あなたに期待していればいるほどです。また、お互い真剣に会社や組織をよくしようとしていればいるほどです。

あなたも上司や先輩に言いたいこと、聞きたいことがいっぱいあるでしょう。遠慮することなくどんどん聞くべきです。上司や先輩は聞かれるのを待っています。

もし、聞きたいことがないとすれば、真剣に全力で仕事に打ち込んでない証拠です。仕事いうものは、やればやるほど疑問というものは出てくるものですから。


本音レベルでの対話が、実は一番人間関係を作り深めるのです。

ですから、定期的に上司や先輩とノミニケーションに行くべきです。これは、自分のため、また職場のチームワーク作りためにもなります。ある種の時間とお金の先行投資です。仕事と人生に関する授業を受けるようなものです。私自身にとって、ノミニケーションは、「人生大学」と位置づけ、大事にしています。

あなたもいつか先輩になり、上司になりますから、そうなったら、同じように部下と信頼関係や人間関係を作らなければなりません。本当に一人ひとりの部下を大切にし、団結した職場を作りたければですが。


私は米国にいた際、昼間は仕事をしながら、夜テキサス大学経営大学院(ビジネススクール)の修士課程・博士課程で学んでいました。と同時に、同ビジネススクールで7年間財務・会計関連科目を中心に大学院生相手に教える機会を頂きました。ビジネススクールでは、専門分野を学ぶのには大いに役に立ちました。

しかし、仕事の上で最も勉強になり、成長の糧になったのが、上司や先輩達とのノミニケーションでした。

お互い日中は戦争状態で忙しかったのですが、飲みに行き、ここぞとばかりに、疑問に思った仕事の内容や会社のやり方・システムについて、上下関係なく議論し合えました。

また、職場で聞けない上司や先輩の一つひとつの言動も、聞きまくり、納得がいくまで説明してもらえました。

職場では、単に感情的になったことからの言動や、意地が悪いからの扱いだと受け取っていたことが、実は深い深い大事な理由があったことも知り得ました。もし、そんな本音で話すノミニケーションという機会がなかったら、一生知り得なかったことでしょう。今から考えるとちょっとぞっとします。


ノミニケーションは、そういう意味においては、私にとって大事な学びの場です。できる上司や先輩から様々な仕事術や考え方を伝授してもらった、貴重な授業だったのです。皆さんもそうなると確信します。