下記は今書き始めた本のプロローグです。

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「浜口は、性格はいいけど、本当にバカだよな!」

 学生時代いつも友人達がこんなことを言っていました。大当たりです。私も、自分ぐらいバカな人にめったに会ったことがありませんでした。

「直太は、特技もないし勉強もできないから、義務教育終えたら、丁稚奉公にでも出たほうがいいね。無理して学校行っても、学べないんじゃ、学費もったいないからね」

 母までこんなことを口癖にしていました。

「あーあー、僕は頭が悪くドジで何やるにしてものろいから、一生みんなにバカにされ続けるのかなあ……でもしょうがないよなあ、事実だから……」

 私は高校3年生の夏休みまで、そんななげやりの人生を過ごしていました。

 ところが、担任の英語科の教師が、それを見ていて気の毒に思ったのでしょう。突然、夏休みを利用して、米国で一ヶ月間ホームステイをすることを勧めてくれたのでした。

 とんでもないことです! 私はすぐに断りました。国語と英語が大嫌いで「超」苦手でしたから、大学も行かずできるだけ頭を使わない、特に英語とは二度とかかわらない仕事をするつもりでした。なんでそんな私が、米国に行かなければならないのでしょう!

 あんまり抵抗したため、担任の先生が、母に直接電話して言いました。

「これが浜口君の人生にとって、最後の蘇生のチャンスになるでしょう!」

 どんなにバカでも息子は可愛いものです。母は私を何が何でも、そのホームステイに行かせることにしたのです。母は強しで、彼女の押しに遂に負けてしまいました。

「アメリカ行って男になって来い!」

 なんで米国に行ったら男になれるのかわけわからない状態で、渋々渡米したのでした。

 それから、四半世紀以上も経って、今私は、経営コンサルティング会社を経営し、自ら国際経営コンサルタント兼ビジネス作家として、毎日苦手な国語と英語を使いながら、生計を立てているのです。これが奇跡と言わずしてなんと言うのでしょう!

 ここまで来るまでには、本当に長~い長~い道のりでした。夢を何度諦めかけたことか。経済苦、家庭・能力・健康の問題等。様々な問題を克服してきました。

 これまでを振り返ってみると、正に不可能を可能にしてきた人生と言えると思います。その体験を通して、一人でも多くの人に希望と勇気を与えたくてこの本を書くことにしました。本当にそうなれば、これほど嬉しいことはありません。