天職は誰でも見つけられます。正確に言うと、誰でも決められると言った方がいいでしょう。理由は、天職かどうかは、結局あなた自身が決めることだからです。

 他人が見て、非常に向いていて、あなただけの使命がその仕事にはあると思っても、あなたがそう思えなければ、天職にはなりません。そうなると理屈ではありません。

 直感でもあり、相性でもあります。また、タイミングも大事です。

 とても似ているのが、結婚だと思います。

 誰が見ても、不釣合いと思っても、本人同士が好きでいっしょにいて楽しく、また幸福感を得て一生共に過ごしたいと思えば、相性が合っているに違いないのです。それはすばらしい縁で結ばれたカップルなのです。相思相愛とはこのことですね!

 天職もあなたが「これだ!」と納得すればいいのです。ですから、天職を見つけるために、普段から問題意識を持ち、直感力を鍛えておくことが大事になってきます。

「直観力」については、拙著「あたりまえだけどなかなかできない出世のルール」(明日香出版社刊)のルール9の「直感力を養う」で詳しく説明させて頂きました。ですので、ここではポイントだけ述べます。

 直感は、実は長年蓄積した経験・知識・学習から得た脳のデータベースを基にしたものです。そのため、一瞬であっても、コンピュータ同様、頭脳の奥に保管されている過去のデータを認知しながら、そのとてつもない量のデータを基に判断しているのです。ですので、とても科学的なのです。人間の脳というスーパー・コンピュータを使っているのですから。

 天職を見つけるために、その直感力を鍛えて下さい。できることは一つ、絶えず直観を使うことです。

しかし、ただ使う一方ではいけません。要するに、単にアウトプットだけしていては、ダメなのです。最新情報をインプットしておかないと、古いデータを基に、判断してしまうため、アウトプットである意思決定は確実に間違えてしまいます。

 正しいインプットとは、とにかく最新の正しい生情報を集めることです。それは、情報を持った人に会い、講演会やセミナーに出て、本を読むなどして、絶えず学ぶ必要があることを意味します。

 大事な天職を見つけるためです。これくらいの努力ができないようでは、天職を見つけるのは厳しいでしょう!