勿論です! 「就職」とは、「新しい職に就くこと」ですから、もし、今職に就いていなければぜひ、職を見つけて働きましょう!

 人によっては色々な事情があって、一時期就職できないこともあります。目的があればそれはそれで、大事な一時期の選択です。例えば、司法試験や公認会計士試験に合格するために、集中的に勉強しなければならない時などです。

 ただし、死ぬまで就職せずに暮すことは、既に大金持ちにでもなっていない限り、ありえないことです。

 勉強することは、生きる上での知識や教養を高めてくれます。しかし、それはあくまで知識レベルです。働くことは、生きる上での知恵をつけ、生きることの価値を教えてくれます。人間として成長させてくれるのです。

 私も日本の大学を出て、米国で就職し8年間お世話になった国際会計・経営コンサルティング会社、KPMGや、その後独立準備のためもあり転職した同業のプライス・ウォーターハウス(現プライスウォーターハウスクーパース)では、随分と様々なことを学び、人間的に成長させて頂きました。

 そのお陰で、独立もスムーズで、テキサス大学経営大学院(ビジネス・スクール)でアメリカ人大学院生相手に教えた際、ビジネスのみならず、生き方や人生論を負けずに議論し合えました。

 その時、就職してしっかり訓練を受けて良かったと思いました。結局、どんな立場になろうとも、うまく人とかかわれるか、つまり「人間関係マネジメント」が生きていく上で、とても大事で、それができない人は、どこに行ってもトラブルを起こします。

 就職してみて初めて、その「人間関係マネジメント」の大切さを学びます。「人間関係マネジメント」能力は、人生を生きていく上で最も大事な能力であり、成功のカギになります。ですから、迷うことなく、まず就職しましょう!