以下2月1日に、明日香出版社より出版される私の本「あたりまえだけどなかなかできない出世のルール」の「あとがき」です。



 明日香出版社の元編集者で、「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」の本をいっしょに作った小早川幸一郎さんが、昨年独立されて株式会社クロスメディア・パブリシングという出版をベースとしたコンテンツビジネス企画・製作会社を立ち上げられました。 

その小早川氏から、今度は「出世のルール」をテーマにした本の執筆を依頼頂いた時、正直言って考え込みました。と言うのは、そのテーマで書けば、自分が米国でスピード出世したことの自慢話という風に、読者からとられてしまうのではないかと思ったからです。

 私は自慢話をするのが苦手で大嫌いなのです。正直言って、私の日本でのビジネス上の戦いは、今始まったばかりです。目標は、米国で修行してきたプロのコンサルタントとして、一社でも多く日本のベンチャー企業の手足となって支援することです。それは私のライフ・ワークでもあります。ですから、とても過去の小さな成功に浸っている場合ではないのです。

先輩コンサルタントや経営者に相談したところ、皆さん「出世のルール」の本の出版を強く勧めてくれました。なぜなら彼らは前々から、私が米国で接してきた「立身出世」の人々の成功の秘訣や私自身の体験談(特に失敗談)を詳しく知りたがっていたからです。この本を出すことで、少しでも彼らのニーズに応えられればと思い、かなり正直に書きました。

この本では様々なエピソードを紹介しましたが、一番訴えたかったことは、人間性の向上が出世の近道であることです。人間性が高まれば、仕事も頑張り成果も出せるようになりますし、人間的に魅力がどんどん増し、周りの人がファンになってくれるでしょう。そうなれば、出世どころか、時間の問題で、一流のリーダーになっているのです。

「弱き自分に挑戦し続けた者だけが、最高の出世を味わえる!」「出世を追う者は、出世で泣く」これは、私自らの失敗体験に基づく結論です。私も今ようやく、人生における出世の旅の第一歩を踏み出したばかりです。ぜひ皆さんと共に弱き自己に挑戦しながら、いっしょに出世していきたいです。

「労苦と使命の中にのみ、人生の価値(たから)は生まれる

この精神でこれからも皆様に役立つ本をどんどん世に送り出したいと思います。