私が尊敬する世界的なリーダーは言いました。

「人生で成功する秘訣はただ一つ。成功するまでやり通すことです」

 同じようなことを私は講演で話します。

「起業で成功する秘訣は、何度倒産し挫折しようと、命がある限り、成功するまで挑戦し続けることです」

 自著「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」(明日香出版社刊)でもアメリカ人リーダー二人の人生を通してこのことを訴えました。その一人であるエイブラハム・リンカーンは23歳で初めて地方議員選挙に出馬し落選。以後7回以上も様々な選挙で落選しました。しかし、大統領になる夢を捨てず、挑戦し続け実現させました。また、もう一人のカーネル・サンダースも何度も事業に失敗。それでも諦めず、苦節40年の65歳でフライド・チキン屋さんを始め、世界初のフランチャイズ・ビジネスかつ世界最大級のファースト・フード・レストラン「ケンタッキー・フライド・チキン」を創ったのです。

 起業においてもまったく同じです。凡人でも諦めず挑戦し続ければ、必ず成功できるのです。リンカーンやサンダースは決して運がよくて成功したのではありません。凡人であることを自覚し、簡単には成功できないことを覚悟しました。凡人だから全人生を賭けて挑戦し、人より努力し続けたのです。

 私は凡人以下で、勉強、特に国語と英語は中学・高校生時代まったくできませんでした。そもそも文系のセンスがないのでしょう。しかし、高校三年生の時、政治学が苦手だったJ・F・ケネディーが大統領になった話を聞いて一大発心しました。私も成功するまでやり続けようと。勉強、特に英語が大の苦手だったことから、苦手な分野に挑戦し、英語を駆使した国際経営・起業コンサルタントを目指すことにしました。それで、米国経営大学院修士・博士課程で学び、10年の勤務後、独立することを決心。周りの人に相談したら、私には無理だから諦めるよう全員に言われました。でも諦めずやり通したら実現しました。