出世する人は一流の人が多いです。一流の人は、一流の人と友人で定期的に会い、それぞれの道で極めていますので、話もとても合います。

 何を持って一流、二流と判断するかは難しいことですが、単に、有名だとか、組織のリーダーだとか、お金持ちだからというわけではありません。人間的に一流だということです。人間的に一流ということは、人間として器が大きいことであり、謙虚でもあることです。

 成功された方は、いくつか共通点があります。その一つに、謙虚で感謝の心を持っていることです。

私が米国にいた際に顧問をさせて頂いた、不動産王で億万長者でもあった故トラメル・クロウ氏が、全米一の富豪になった時のコメントです。

「自分がここまでこれたのは、本当に幸運であり、また皆様のお陰です!」

同様なことをウォールマート創業者で、同じく全米一の大富豪になった故サム・ウオルトン氏もよく語っておられました。本当にそう思い、本心で言われていました。

そんな言動に触れる度に、「一流だなあ!」「一流の人は違うなあ!」と思うと同時に、少しでも彼らのレベルに近づきたいと、彼らを真似しようと決意したものです。

やはり、一流の人と接すると感化されます。近くにいるとなぜその人が一流なのか、一流を目指し努力して生きている人には痛いほどよくわかり、ついつい真似するようになります。いっしょにいるだけで、どんどん学べます。ですから、一人二人と言わず、出世を含め一流を目指している人は、一流の人にどんどん会うべきです。

私も、高校生の時から、「経営の神様」と言われていた松下電器産業創業者の故・松下幸之助氏から始め、世界的な経営コンサルタント、ピーター・ドラッカー博士や故エドワード・デミング博士など、所謂超一流と言われる方々に、アポなしの飛び込みで会いまくってきました。現在でも、「この人から学びたい」「この人の凄さを知りたい」と思ったら、自分の方から遠慮なくどんどん会いに行きます。ずっと待っていたら、一生会えない、またなぜその人が一流なのかわからないままで終わってしまいます。

会うと決めて行動を起こすと、どんな有名人や有力者でも意外に簡単に会えるものです。せっかくですから、どんどん会って、彼らの一流なところを学び真似しましょう!