その人の本当の力や将来性は、何もない時、即ちお金・人脈・実績・信用・役職・立場などがない時代に、どうするかでわかります。要するに、裸の人間として、どのくらいできるかです。それは「人間力」と呼ばれている部分です。
何もない時、人は二つの極端な発想をします。一つは、何もないのだから何もしないでおこうとする発想です。もう一つは、何もないからこそ何か素晴らしいものを作ろうとして頑張る考えです。
前者の発想をする人は、受身でハングリー精神がないのでまず出世はできません。競争や出世に大切なこと、積極性とハングリー精神です。良い意味での競争心や負けん気がないと、努力できません。
良い意味と言ったのは、人を蹴落としてまで、出世の競争に勝つということではなく、チームの一員として協調・協力しながら、自分の良さや強みを出し、苦手の部分も上手く補っていく中で、結果として評価・感謝されることです。出世のための強引に何かするのではなく、あくまでも結果論です。
後者の発想の「何もないから何かを作ろうとする」ことは、出世の第一歩のステップです。
最初から何かを持っている人はおらず、何もないところから始めなければなりません。その時、ハングリー精神でどんどん積極的に言動できるかどうかで、その後の大きな違いを生む決定的な要因になります。
私が米国で働いてきた大手国際会計・経営コンサルティング会社では、出世した人は例外なく、何もない時に自分から進んで積極的に行動していました。何もないのですから、返って失うものがなく、大胆に堂々と会社のために一生懸命努力・貢献していました。その姿を高く評価されたこともポイントで出世できたのです。
ただ、出世目的のためにそうしていたわけではなく、純粋に会社に貢献したい、プロフェッショナルとして一日も早く実力をつけ、上司やチームの戦力になりたいという純粋な気持ちからです。その尊い姿を上司やまわりの人は評価します。
出世できる人は、何もないからこそ返ってファイトが出て頑張れる人です。