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コイン好みAtoZ

マイナーコイン好きなコレクターです。
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北欧バルト海に面するスカンジナビア半島のゲルマン人の王国。北欧3国による1523年カルマル同盟から離脱して独立王国を築き、17世紀にはバルト海沿岸を支配する大国となりました。その後のロシア等との戦争ではフィンランド他の領地を手放しますが、ウィーン体制でノルウェーとの同君連合が成立、1905年に分離するまでスウェーデン王がノルウェー王を兼ねていました。デンマークを含めた3国は文化的にも近い事もあり連帯意識は強く、1873年にはスカンジナビア通貨同盟による通貨統合を実現させています。

通貨クローナはその際に導入された通貨で、1960年代まで品位は落としましたがほぼ同じ体系の銀貨、銅貨を発行していた国です。歴史も長い国で集めがいがあり、肖像紋章王冠モノグラムという王国らしい好みなデザインで構成されています。

国名表記が無いコインも多く銘文を翻訳して調べたらお国柄が表れていて面白く特徴的です。

いつものように各額面毎に通常貨1枚づつで紹介します。

※1/3スキリングバンコ青銅貨1837年

銘文”FOLKETS KÄRLEK MIN BELÖNING”人々の愛は私の報酬です

※10オーレ銀貨1871年 Ag.750 0.85g 通貨改革前のオーレ単位

※1リクスダラースペイシー銀貨 1856年 39.1㎜ Ag.750 34g厚め

※1オーレ青銅貨1963年 陰刻デザインが極めて稀。他にインディアン金貨くらいしか思いつかない?

※2オーレ鉄貨1943  

銘文は”MED FOLKET FÖR FOSTERLANDET"祖国の人々とともに

※5オーレ青銅貨1905年 

国名表記無く、”BRÖDRAFOLKENS VÄL ”兄弟人民の幸福

※10オーレ銀貨1874年 ”BRÖDRAFOLKENS VÄL ”兄弟人民の幸福”の銘文

※25オーレ銀貨1931年 .600 2.42g

※50オーレ銀貨1957年 何処か古めかしく何の飾りもないこの王冠のデザインが好きです。

※1クローナ銀貨1875年 .800 7.5g 最初のクローナ貨

※2クローナ銀貨1935年 .800 15g 紋章はこのタイプが一番。

※5クローナ銀貨表1954TS/裏1971U 最後の通常銀貨.400低品位18g

※20クローナ金貨1889年 .900 8.9606g 北欧20Krは他の欧米金貨より大きめで紋章が華麗。

スウェーデン、ノルウェー王の銘文とBRÖDRAFOLKENS VÄL ”兄弟人民の幸福”。本位貨幣

南アフリカ共和国の北東部、モザンビークに接する内陸国。

中南部アフリカ一帯に住むバントゥー語系民族の国で、19世紀の初めころに現地に定着した部族により王国が成立したようです。南アフリカの白人勢力に進出に晒されながらもなんとか英保護国として王国の体制は保持され、1968年にようやく独立を達成しています。

3方向に国境線のある大国南アフリカ共和国との経済的関係は非常に強く、南阿ランドが等価で現地通貨リランゲニ(複数形エマランゲニ)とともに流通しているようです。

国名は2018年に英語名のスワジランドから、スワジ語のエスワティニに変更しています。

所持品は僅かです。

※1セント青銅貨 1975年 FAO貨 ソブーザ2世(1899-1982年に王位にあり世界最長在位記録者)

※2セント青銅貨 1975年FAO貨

※10セント白銅貨 1979年

南アメリカ北部ギアナ地方にあり、米大陸唯一の旧オランダ領で1975年独立した共和国。

1667年の英蘭戦争の条約でニューアムステルダム(ニューヨーク)植民地と交換して得た植民地がオランダ領の由来で、隣の英領ギアナ仏領ギアナ等とともにイギリスと植民地権益を争った地域です。

ナポレオン戦争でこの地域はイギリスに占領されエセキボ・デメララ(☆091ガイアナ/英領ギアナでコイン紹介しています)等現ガイアナ領土は英領となり、スリナムのみオランダの領有権が確定しています。

熱帯雨林地帯で原住民も少なく、海外から流入した多くの人種によって構成された国となっています。

通貨はオランダギルデンが使われましたが、キュラソー(蘭領アンティル)と同様に第2次大戦中に本国通貨と分離し従来レートに沿った独自通貨(本国より高価値)となり、1962年からスリナム銘のコインを流通させています。現在はインフレが進んだためデノミし、2004年スリナムドルが導入されているようです。

※5セントニッケル黄銅貨1943年 本国タイプ(本国占領下フィラデルフィア製) キュラソーと共用 

※1セント青銅貨1966年

※25セント白銅貨1966年

※1ギルデン銀貨1962年 Ag.720 10.0gユリアナ女王(本国肖像と違う)

スーダンの名前は、アラビア語で黒い人を意味し、サハラ砂漠以南の広い地域を指した名前として知られます。現スーダン(南スーダンを含む)の領域はナイル川上流部を占め、19世紀初頭からエジプト(オスマン帝国下の実質的独立政権)のムハンマド・アリー朝が侵攻した地域が基となり、英、エジプト共同統治領として支配され地域です。1956年独立し、アラブ連盟にも加入。

北部のヌビア地方は古代エジプト文明を支えた人々と繋がりが深く、次第にナイル川を通じてイスラム教を享受しアラブ化し国を支配してきました。近代最初の独立は19世紀末のマフディーの反乱によるもので、英埃軍を破り全土を掌握。1899年の滅亡までイスラム国家を成立させ聖戦を挑みましたが、映画にもなったハルツームの戦いで英埃の大軍に破れ殲滅させられました。

南部はキリスト教徒の黒人の多く住む地域で、植民地時代からの分離政策もあって対立が続きましたが、2011年南スーダンとして独立しています。

通貨は独立前までエジプトポンドが流通し、独立後スーダンポンドが同価値で導入され、コインの発行も開始しています。

マフディー国家でもコインの発行が行われましたが、国力に乏しく劣悪な品質になっています。

☆マフディー国家

※20キルシ ビロン(低品位銀)貨 1315/8年

☆スーダン共和国

※1ミリム青銅貨 1376/1956年

※1ミリム青銅貨 1376/1956年

※10ギルシ白銅貨 1376/1956年

※5ミリム黄銅貨 1396/1976年

※10ギルシアルミ青銅貨 1408/1987年 中央銀行

※50ギルシ白銅貨 1392/1972年スモールデザイン  FAO貨

歴史的には中世カトリック勢力とイスラム勢力が争った地で、レコンキスタの完遂後大航海時代に多くの植民地を獲得し、世界の覇権を誇った国です。拡大戦略での戦争介入で次第に国力は衰え、大陸の植民地の独立で更に混乱が続き政情は不安定となりました。1931年成立した2度目の共和制下で軍部が起こしたスペイン内戦は独、伊の支援で1939年にフランコ総統の勝利に終わり、独裁体制国家が成立しています。フランコの死後王制が復活し、1978年にはようやく民主国家としての体制が作られてました。

もともと地方国家の連合体的性格から始まった国で文化的にも違いが見られるため、カタルーニャバスク等、地方での分離運動も盛んなようです。

ペセタは1868年、5ペセタ=2エスクード(10進法)=20レアル(低品位)で導入され、ラテン通貨同盟(非加盟)に沿ったコインを発行し始めました。ユーロ導入には発足当初から参加しています。

☆スペイン王国

1ペセタ銀貨 1899(99)年V

2ペセタ銀貨 1870(73)年M

5ペセタ銀貨 1884(84)年M

☆スペイン共和国

25センチモ白銅貨 1934年

☆スペイン国(フランコ総統下)

50センテイモス白銅貨 1963(64)年

25ペセタ白銅貨 1957(75)年

100ペセタ銀貨 1966(69)年 curved9

☆スペイン王国

50ペセタ白銅貨 1983年

200ペセタ白銅貨 1991年

500ペセタアルミ青銅銅貨 1988年 高額面貨

☆スペイン内戦下

★アストゥリアス・レオン(北部自治政府)

2ペセタ白銅貨 1937年

★エウスカディ(バスク自治政府)

1ペセタニッケル貨 1937年