☆205 チベット | コイン好みAtoZ

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中国西部、ヒマラヤ山脈北部一帯の高原地帯にチベット族が仏教を信仰し住む地域でした。

中国各王朝とは冊封体制にはあったものの半独立或いは独立国として統治されていましたが、清朝時代に東部地域が中国本土の政治体制(青海省、旧西康省地域等)に組み入れられ、ガンデンポタン(ダライ・ラマ政府)が西蔵(現チベット自治区領域)を治める体制が作られました。辛亥革命後に完全独立と領土回復を目論みますが果たせず、1951年に中共軍により制圧され、その後の動乱の末1959年にダライ・ラマ14世がインドへ亡命し、チベット人による政権は崩壊しました。

漢民族が多く流入した上、文革のよる宗教弾圧もあって中国化が進んでいるようですが現状はどうなっているのでしょうか。

通貨はネパールとの交易で使われたタンカ銀貨が、18世紀にチベットでも製造され始め流通しました。またスラングは、中国の秤量単位由来の通貨で、1909年から機械打コイン発行を開始、併用されたようです。雪獅子のデザインが特徴的で、銀貨が欲しい所です。

※1タンカ銀貨(ガデンタンカ)

 numistaでは8タイプ31種類に分類されていますが、実際はもっと多くに分けられるようで、時代が下ると銀の含有率が落ちて行きます。

ハンマー打ちの手作り感と、安価でバリエーションの豊富さが魅力的でしたが、最近価格が上がっています。 以下手持ち品はタイプ別以外の判別法が英文のみしか無くよくわかりません。

  ※タイプB            ※タイプD            ※タイプF

 

※1ショ銅貨 BE15-53(1919)年

※5ショ銅貨BE16-24(1950)年