東アフリカ、タンガニーカとザンジバルからなる連合共和国。
インド洋に面しアラビア方面との関わり合いが強く、中世にイスラムとアフリカの融合したスワヒリ文化が栄え、ポルトガルの進出もマスカット・オマーンに抑え込まれ、列強によるアフリカ分割まで海岸部はオマーン支配が続きました。19世紀末にタンガニーカはドイツの植民地(独領東アフリカ)となり、オマーンの分国ザンジバルは衰えて大陸部を失いイギリスの保護国として王宮のある島嶼部のみの領土となりました。
第一次大戦後タンガニーカは英領となり、1961年独立、ザンジバルも1963年スルタン国として独立しますが1964年革命によりアラブ人は排斥されます。アフリカ人による支配が始まると治安維持の為タンガニーカに協力を求めた事から国家の合併が成立、現在に至ります。
とはいえザンジバルには大統領がいる独立した自治政府があり、外交、軍事、通貨等を除き別国家として機能しているようです。
スワヒリ語を国語として統一を図っており、政治的に比較的安定した国です。
通貨は英領東アフリカシリングの後継タンザニアシリングが使われています。
※5センティ青銅貨 1966年
※1シリング白銅貨 1966年
※5シリング白銅貨 1971年 FAO、 独立10周年
☆203 ザンジバル
ザンジバルでは当初マリアテレジアテーラー由来のリアル(=2・1/8ルピー)が使われた後、1936年にシリングと交換されるまでルピー(インドルピーと等価)が通貨単位で、独自コインも作られています。
なお旧領地であったケニアのモンバサは英領になった後似たデザインのコインを作っています。
※1パイサ銅貨1299年
※1パイサ銅貨1304年