アフリカ最南端、BRICSの一つにも数えられるアフリカの大国。
17世紀以降オランダ東インド会社が進出しケープ植民地として入植、ナポレオン戦争中にフランスのアジア進出を防ぐ意義も強くあってイギリスが占領しその後領有化しました。、先住していた蘭系中心のボーア人(アフリカーナー)は英国に追い出される形で内陸部に進出し、アフリカ人から土地を奪いトランスヴァール共和国(正式名南アフリカ共和国)等の建国を行ないました。
金やダイヤモンド鉱が発見されると英国はそれらの権益獲得を狙いボーア戦争を仕掛けて勝利し、1910年には英自治領の南アフリカ連邦が成立しました。
アパルトヘイト政策はこの国の成り立ちの影響もあって長く続き、1994年マンデラ大統領の選出により完全撤廃されるまで続き、1961~1994年の間は英連邦からも脱退しています。
コインは1892年トランスヴァール共和国が英国に沿ったポンド制で発行、現南アフリカ共和国としては1923年より英国王の肖像を掲げ製造しています。後1961年1ポンド=2ランドで100進法化されました。
英、アフリカーンス語の2ヵ国語表記又は2種言語別にコインを発行していましたが、近年はアフリカ系現地公用語で表記された貨幣も見られます。クラウン銀貨や地金型金貨も大量に発行してきた国でもあり、カモシカ等ポピュラーなデザインのコインが多くあります。
☆南アフリカ共和国(通称トランスヴァール共和国)
※1ペニー青銅貨 1898年 クルーガー大統領
※3ペンス銀貨 1897年 ※6ペンス銀貨 1897年
※1シリング銀貨 1897年
※2シリング銀貨 1895年
☆南アフリカ連邦 ポンド
※1/4ペニー青銅貨 1952年 ※1/2ペニー青銅貨 1959年
※1ペニー青銅貨 1959年 ※3ペンス銀貨 1943年
※6ペンス銀貨 1932年 ※1シリング銀貨 1950年
※2シリング銀貨 1934年
※2½シリング銀貨 1960年
※5シリング銀貨 1948年
☆南アフリカ共和国 ランド
※1セント黄銅貨 1961年 ※2½セント銀貨 1961年
※1/2セント青銅貨 1970年
※2セント青銅貨 1977年 ※5セントニッケル貨 1977年
※10セントニッケル貨 1977年 ※20セントニッケル貨 1977年
※50セントニッケル貨 1968年 英語銘 チャールズ・スワート共和国初代大統領
※1ランド銀貨 1966年 アフリカーンス語銘 Ag.800 15g リーベック
※2ランド金貨 1966年 Au.917 7.9881g ケープ植民地初代総督 リーベック