☆174 シベリア | コイン好みAtoZ

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シベリアは、ロシアのウラル山脈以東の地で、毛皮交易で東進したロシア人が1598年シビル・ハン国(テュルク系民族)を滅ぼし植民地化したのを手始めに太平洋岸まで進出した地域です。先住人口は希薄で抵抗勢力も少なく、次第にロシアと同化されて行きます。

シベリア用貨幣は、交通が不便な遠方の通貨不足を補う目的で当地域のスズン造幣局で作られ流通しました。重い銅貨6種類のみで、銀貨は作られませんでした。

スズンはシベリア鉄道開通後に作られたシベリア最大都市ノボシビルスクの南約150㎞にある町で、アルタイ地方で採掘された銅を精錬し、貨幣にするためにキャサリン2世の命で作られた造幣局で、1766年~1847年まで銅貨の製造をしていました。最初はシベリア用に製造されていましたが、1781年以降にロシア全土向け用の銅貨の製造を開始し、シベリアのコインは製造されなくなったようです。

以前の記事にも載せていますが撮り直して再掲します。

※1ポルシュカ銅貨 1777年KM

※1コペイカ銅貨 1776年KM

※2コペイカ銅貨 1778年KM

※5コペイカ銅貨 1775年KM

※10コペイカ銅貨 1775年KM 45mm 65.5g   

最後に比較の為に英車輪銭2ペンスと並べてみました。でかいです!