オーストラリア東方、ソロモン諸島とニューカレドニアの間にある島国。
1906年以来、英仏の共同統治領として支配され、1980年バヌアツ共和国として独立を果たしています。2カ国統治の影響で、独立前はそれぞれ別の主権の下で制度が並立ししていたそうです。
現在も、英国系と仏国系で対立あり、島毎にも情勢が違うようです。
通貨は1966年に独自硬貨を使用する以前はニューカレドニアのCFPフランとオーストラリアの通貨が流通していたようで、独立後の新通貨発行まで100CFPフラン=1豪ドルで併用使用されました。
コインのデザインは、フランス共和国のみの表示と仏語銘文パリ製でイギリスの面影は全くなく、英領側の立場としてはオーストラリア通貨が正式通貨だったものと思われます。
コインは豪州硬貨を意識した大きさで造られており、少額コインはアルミから銅製に変更され、ニッケル貨も他の仏領貨幣に比べて大型となっています。
フランからバツ(石の意味)に単位名が変わった後はデザインは一新、英ロイヤルミント製となりました。
☆英仏共同統治領ニューヘブリディーズ
※2フラン ニッケル黄銅貨 1975年
※10フラン ニッケル貨 1975年
※20フラン ニッケル貨 1967年 10g ※50フラン ニッケル貨 1972年 15g
※100フラン 銀貨 1966年 Ag.835 25.0g 1豪州ドル相当
☆バヌアツ共和国
※1バツ ニッケル黄銅貨1983年
※10バツ 白銅貨1983年
※10バツ 白銅貨1983年