北アフリカ、エジプトの西に位置する国。トリポリタニア、キレナイカ、フェザーンの3地域からなる地域で、20世紀初頭にオスマン領からイタリア植民地となり、1951年キレナイカの主導で連邦制の王国として独立しました。1969年カダフィーによるクーデターで王制は廃止、2011年にカダフィー政権が倒れてからは内戦が続き、分裂状態のようです。
石油資源に恵まれていますが地域間、部族間の対立は根強く、イスラム系勢力や各周辺国の思惑もあって統一化は進展しておらず、東地区を押さえた政府では独自コインも作っている状態です。
通貨は1951年リビアポンド(=100ピアストル)を導入、1971年ディナール(=1000ディルハム)と名を変えて流通し、コインも1952年から発行しています。
尚、トリポリタニアでは半独立状態のカラマンリー朝が、滅亡する1835年までコインを発行。
リビアの名前は、イタリア植民地時代にローマ時代に呼ばれた名前を復活して付けた名前です。
※1ミリエーム青銅貨 1952年 イドリース1世
※2ミリエーム青銅貨 1952年 ※5ミリエーム青銅貨 1952年
※2ピアストル白銅貨 1952年
※5ミリエーム ニッケル黄銅貨 1965年
※20ミリエーム白銅貨 1965年 ※50ミリエーム白銅貨1965年
※100ミリエーム白銅貨1965年
共和国(アラブ共和国連邦時代)
エジプト、シリアとの連邦国家で国旗、国章を共通としましたが、実質統合にはならず解体。
※50ディルハム白銅貨 1975年 クライシュ族の鷹
※100ディルハム白銅貨 1975年