中央アフリカ、ナイジェリアの南に位置する国。ドイツ領から第一次大戦後に英、仏に分割された後、1960年に仏領部分が独立。翌年に英領の南部が統合して(北部はナイジェリアへ)現在の国が作られています。通貨はドイツのマルクから変更目的でトーゴ(旧ドイツ領)とともに発行開始され、1961年から赤道アフリカ諸国銀行(その後は中央アフリカ)
の共通通貨CFAフランが流通しています。(西アフリカと等価の別通貨)
CFAフランは1948~94で仏2フランと等価、その後半分に切り下げられていますが、仏の後押しでフラン(ユーロ)との定相場を維持しています。
※1フラン アルミ青銅貨 1925年
※2フラン アルミ青銅貨 1925年
※50サンチーム 青銅貨 1943 SA 南アフリカミントLIBRE入り
LIBRE 自由フランス(ドゴール軍)の銘の戦中発行貨。ロレーヌ十字はその象徴で、赤道アフリカ、カメルーンはその支配下にありました。
赤道アフリカ銘版及び1フランも発行されています。
※2フラン アルミニウム貨 1948年
※ 50フラン白銅貨 1960年 独立記念
カメルーンのみ赤道アフリカ諸国内で、一部独自硬貨を発行しています。
※ 100フラン ニッケル貨 1975年 英、仏の2か国語表記
中央アフリカ諸国になり、100フランのみ赤道アフリカ各国の銘でコインが発行されています。赤道アフリカではカメルーンのみ発行。
※補足&私見 国名の2重表記
①カメルーン25フラン 1958年 ②仏領西アフリカ 1957年 ③赤道アフリカ 1フラン
①は仏領赤道アフリカ通貨研究所とカメルーンの2重表示がある。カタログ上は◎カメルーンに記載。(仏領赤道アフリカは1948年までしか発行してません)
②仏領西アフリカ1957年コイン(仏領西アフリカ、トーゴと表示)◎仏領西アフリカに記載。
③赤道アフリカ諸国のコインには✖カメルーンの表記があります。
フランス語はわからないのですが、以上図案が同じでカタログ上で国が跨るので分かりにくい旧仏領アフリカを整理すると下記の通りとなるようです。同じ地域をアルファベット順に別にするカタログも改善してほしいものです。(セイロン=スリランカ等分からなくなります)
仏領カメルーン+仏領赤道アフリカ⇒1958年仏領赤道アフリカ&カメルーン⇒1961年赤道アフリカ諸国&カメルーン⇒1974年中央アフリカ諸国
仏領トーゴ+仏領西アフリカ⇒1957年仏領西アフリカ&トーゴ⇒1960年西アフリカ諸国