コイン好みAtoZ

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マイナーコイン好きなコレクターです。
いろんなコインを紹介します。
アルファベット順に目指せZまで。

 アフリカ南西部、旧ポルトガル領で1975年独立した国。

コンゴ王国のあったこの地に1484年にポルトガルのディオゴ・カンが訪れて以降に植民地化が次第に進み、19世紀末のアフリカ分割で確定されたポルトガル領西アフリカの領土が現在の国土となっています。

当初海岸部に進出した植民地の目的はカトリック布教と奴隷貿易が主要なもので、ブラジル等アメリカ大陸へ100万人以上の人々が船に乗せられたといわれます。

通貨はクワンザで旧ポルトガルエスクードと等価でスタートしましたが、他のアフリカ諸国同様に内戦やインフレが酷く何回かデノミが行われています。

旧0レイス(5センタボ)にあたるマクタは、西アフリカ起源の単位名で、交換用布貨に起因しているようです。独語wikiより。隣国ザイール通貨の補助貨幣単位にも使用されています。

クワンザは、国一番の川からとられているようですが、現地語で一番という意味らしいです。

植民地共通のデザイン以前は本国やブラジルのデザインに似たタイプが多いようです。

※20センタボ/4マクタ白銅貨1927年

※50センタボ ニッケル青銅貨1948年

※1エスクード青銅貨 1963年

2・1/2エスクード白銅貨1968年

※10エスクード銀貨 1955年 Ag.720 5.0g

※20エスクード銀貨 1952年 Ag.720 10.0g

☆独立後

☆2クワンザ白銅貨 独立記念1975年

2021/03/17写真修正

1962年に100年以上続いたフランスの搾取支配から独立した北アフリカの国。

1830年のフランス侵攻以降に肥沃な土地に多くのヨーロッパ移民が入植し、本国の一部として同等な制度が確立させたためにコロン(フランス人入植者)の抵抗が大きく、双方に多大な犠牲を生んだ上での独立達成でした。

植民地時代はフランス本国コインが流通し、戦後3種のみ発行されたコインも本国そのままのデザインで、アラビア語表示が全くありません

独立後はアラベスク模様が特徴のイスラム諸国と似たデザインで、当然フランス語表示はありません。なお近年は西暦のみ表示で、西洋数字が使用されています。

隣国チュニジア等植民地でも現地語表示は当たり前ですが、フランス本国扱いの意識がコインに表わされています。

☆フランス領時代

※50フラン白銅貨 1949年

※100フラン白銅貨 1950年

フランス本国 20フラン銀貨 1938年

☆アルジェリア人民民主共和国

※20サンチームニッケル黄銅貨 1964年

※50サンチームニッケル黄銅貨 ND(1975年) 紛争30週年

※1ディナール白銅貨 1964年

 

※5ディナール ニッケル貨 1974年 蜂起20周年

※10ディナール アルミ青銅貨 1979年

バルカン半島の国くらいしか認識されない小国ですが、スラブ化されずに言語的にも残された古代イリュリア人の末裔と言われ、周辺国と異質な言語と文化を持つ国です。

近世はオスマンに支配されイスラム化しますが、その後1912年公国として独立後、共和国、1928年王国、イタリア支配の同君連合、共産党支配の人民共和国と続き、1991年共和国となっています。

無宗教化、鎖国状態、ねずみ講で経済破綻にもなったりと極めて興味深い国で、旧ユーゴスラビアのコソボは、同じアルバニア系住民が多数を占める国です。

戦前のコインはイタリアの影響が強くイタリアコインと見間違えそうです。

少額コインでも入手困難であまり巡り合えないコインです。

☆アルバニア王国

※2キンダアリ青銅貨 1935年R 双頭の鷲

※1レク ニッケル貨 1930年 V ウィーンミント 1リラと等価同品質

1フランガアリ銀貨 1935年R ゾグ1世 5リラ(レク)と等価同品質

2レク ステンレス貨1939年R イタリア王エマニエル3世時代(同君連合)

☆アルバニア人民共和国

※10キンダルク アルミニウム貨 1969年               ※50キンダルク アルミニウム貨 1969年

※1レクアルミニウム貨 1969年

ペルシャ系民族が中心の多民族イスラム国家で、中央アジアと南アジアと西アジアの中間地帯の内陸国。

直近のこの地の王朝は1826年成立のバーラクザイ朝でイギリスの干渉を受けながらも、1919年独立を回復、現在の国境が確定し1973年のクーデターまで王政が続いた。

1978年社会主義政権が成立すると内戦状態となり、ソ連の介入で泥沼化し撤退した後はイスラム原理主義のターリバーンが政権を掌握した。その後アメリカの介入で崩壊するも撤退後に復活し現在は実質的に国を治めています。

王国時代は民主化を図ったザーヒル・シャーの肖像がある、5アフガニのシリーズを除けば、紋章とトゥーラの組み合わせが中心のイスラム的デザインがほとんどですが、紋章は何度か変更されています。

古いコインは、もともと打刻が弱く悪い上に消耗の激しい状態のコインも多く、銀貨は現地偽造品も多いらしい。

インド文化圏との繋がりが強く、単位名はルピーが使われ、その後アフガニに変更されました。

25プルアルミ貨は、1970年に他の貨幣(2アフガニ硬貨24㎜)に他の小型硬貨刻印(20㎜)を打ち直しした珍しいもので、この時代では例はなく、淵側が面白い。

※2-1/2ルピー銀貨 SH1900年 Ag.900 22.92g (1921年)

※1/2アフガニ銀貨 SH1316 Ag.500 4.75g (1937年)

1/2アフガニ

※2プル青銅貨 SH1316年

※25プルアルミニウム貨 SH1331年(1970年打直し)

1970年に他の貨幣(2アフガニ硬貨24㎜)に小型硬貨刻印(20㎜)を打ち直し

※50プル青銅貨 SH1330年

※1アフガニ ニッケル張スチール貨SH1340年            ※2アフガニ ニッケル張スチール貨 SH1340年

※5アフガニ ニッケル張スチール貨 1340年(1961)

☆アフガニスタン民主共和国

※25プル アルミニウム青銅貨 SH1359年(1980)

2024/08/01修正*

かつて北ローデシアと呼ばれ、1964年イギリスから独立したアフリカ南部の内陸国。

19世紀以降、海岸部よりポルトガルとイギリスの進出が進み、セシル‣ローズの英国南アフリカ会社は1890年ロジ族(パロツエ)の王(バロッツェランド王国)と条約を結び保護化した他、この地域の植民地化を進め、ポルトガルを撤退させ広大な保護領を作り上げました。

1953年白人中心で独立国家を目指しローデシア・ニヤサランド連邦を構成しますが。その後の独立運動の動きで崩壊、1964年北ローデシア地域はザンビアとして独立しました。

なお西部に残されていたバロッツェランド王国は、かつて周辺諸国にまたがる広大な領土を支配していたそうで、植民地時代から独立直後までは王国として自治権を保持していたようです。

国名はビクトリア滝で有名なザンベジ川から採られ、植民地時代から銅の生産が経済を支える国です

通貨は、"夜明け"を意味するクワチャで、南ローデシアポンド.ローデシアニアサランドポンドザンビアポンドから、1968年に1ポンド=2クワチャで100進法されました。

※1シリングニッケル黄銅貨 1964年  クラウンサイチョウ

※2シリングニッケル黄銅貨 1964年 ボホールリードバック(カモシカ)

1ングェー青銅貨 1969年  ツチブタ 初代大統領

 

2ングェー青銅貨 1968年  ゴマバラワシ             5ングェーニッケル黄銅貨 1968年     

10ングェーニッケル黄銅貨 1968年                     20ングェーニッケル黄銅貨 1968年

50ングェー白銅貨 1969年 FAO

 

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以上で途中中断もありましたが足掛け5年、ほぼ全世界に近い200国以上の収集コインの記事を書き終えアルファベット順Zまで走破することができました。

独りよがりのつたない記事を今日まで多くの方に読んでいただき、感謝申し上げます。

今後はまた気長にAから再び修正加筆をして載せて行こうと考えていますので、興味があればまた訪問いただければ幸いです。ありがとうございました。

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