先頭の百姓が、そこらの幻燈のやうなけしきを、みんなにあちこち指さして

どうだ。いゝとこだらう。畑はすぐ起せるし、森は近いし、きれいな水も流れてゐる。それに日あたりもいゝ。どうだ、俺はもう早くからこゝと決めて置いたんだ。」と云ひますと、

 

※百姓はヒャク・ソウと読んで、百、葬

 幻燈はゲン・トウと読んで、厳、当

 指はシと読んで、旨

 畑はハタと読んで、将

 起こせるはキと読んで、鬼

 近はキンと読んで、襟

 水はスイと読んで推

 流はリュウと読んで、立

 日は太陽

 俺はエン杜読んで、怨

 早はソウと読んで、葬

 決はケツと読んで、訣

 置はチと読んで、致

 一人はイチ・ニンと読んで、何時、任

 

☆千(多く)の等(平等)、百(沢山)の照(あまねく光があたる=平等)が、厳かに当たりまえ(そうあるべき)という考えである。

 将(とはいえ)鬼(死者)の神(人智では計り知れない)襟(心の中)を推しはかる立(基準となる決まり)は日(太陽)であり、怨(恨めしく思う)葬(弔い)、訣(別れ)を到(招く)運(巡り合わせ)は何時(不定のとき)に任(委ねる)。