ずうっと昔、岩手山が何べんも噴火しました。その灰でそこらはすっかり埋まりました。このまつ黒な巨きな巌も、やつぱり山からはねとばされて、今のところに落ちて来たのださうです。

※岩手山→岩/rock、六から無・手は主・山はサンと読んで太陽、あるいはヤマと読んで、耶摩、閻魔大王

 

☆閻魔(地獄の主神、冥界の支配者)耶摩は古い時代には双子の妹セミ=と人類最初の夫婦になったことが暗示されており、どうじにさいしょのししゃであったという。したがって祖霊の王であるが天上に住み、まだ死者の裁判をおこなっていない。少し後代には南方の地下に住み、死者の生前の行為に応じて祖霊の世界、地上への再生、またはじごくのどれかのこーすにおもむかせるおそろしい死の神となる。仏教には外護神として摂取され、耶摩天として、天界の王であり、温容な姿で示されると同時に閻魔として、死者裁判をおこなう冥府の王ともなった。

 灰/ashes(遺骨)

 まつ黒→九六/空無

 はね飛ばされる/fly(逃げる/flee→free/自由)

《ずうっと昔、無の主である耶摩が何弁も噴火しました。その灰(遺骨)でそこらはすっかり埋まりました。この空無の巨きな無も、やっぱり山から分かれて(自由になって)今のところに落ちて来たのだそうです。

 

噴火がやっとしづまると、野原や丘には、穂のある草や圃のない草が、南の方からだんだん生えて、たうたうそこらいっぱいになり、それから柏や松も生え出し、しまひに、いまの四つの森ができました。

※噴火/eruption

 野原や丘→no(無の原)、陸はキュウと読んで、九(空)

 穂のある草や穂のない草→穂(ホ)は(火)、草はソウと読んで、葬。火葬や土葬 

 南/south→source/根源

 柏はオークと読んで、応供(オウグ)=阿羅漢(世の尊敬を受けるに値する者、最高の悟りを得たものの暗示(太陽)

 松はショウと読んで照(あまねく光があたる=平等)

 四つの森→死の森?

☆噴火がやっとしづまると、無の原や空には、火葬や土葬の(死人)の起源(冥府の始まり)が生まれ、とうとうそこらいっぱいになり、それから最高の悟りを得たもの(太陽)による平等が生じ、しまいに死の森ができたということです。