二、三のそれ事態は別に大したことではない過去の出来事のことでむかし彼は友人たちとは違って意識的に、起こりうる結果のことなどちっとも考えずにあえて無鉄砲にふるまって、その代わりにけっかによってしたたか罰せられたことが有るのだ、あんなことは二度と起こしてはならぬ、
「そうですとも、二度と起こっていいことじゃありませ」(グルーバッハ夫人のセリフ)
ユダヤ人であるカフカの存在を揺るがすほどの不安と怖れは語り継がれたユダの事件に他ならない。銀貨三十枚でイエス・キリストの情報を売ったとされる裏切り行為である。
「ものわかりのいいやつらしい」とうしろで言っているのがきこえた。
「第5章・笞刑吏」で笞打たれることになり…しかしそのきっかけの発言はKの告発である。(まさまさに彼が捜している身分証明書だけは、興奮しているせいかすぐには見つけ出すことができなかった。
※身分証明書/Legitimationspapier→hier liegt(墓碑銘)leigt/眠る/死
ようやっと自転車登録証が見つかったとき
※自転車/Radfahr/Rad/車、Wagen(梃子の点である北極星)
出生証明書/Geburtsschein→Geburt/出生・起源、血統
《ようやっと(あの世とこの世の転換点-梃子の点である北極星(車/Rad)への登録証(通行券)が見つかったが(略)その後探し回って起源、血統証明書を見つけてということか。
が、彼女の姿は一瞬見えただけだったというのは彼女はKを認めたとたん明らかに狼狽して、許しを乞い、姿を消し、おそろしく慎重にドアをしめてしまったからだ。
二度と開かないドアを見つめて…。
(まさに彼は捜している身分証明書だけは興奮しているせいかすぐには見つけ出すことはできなかった)とあるのに次には「ここにぼくの身分証明書があるぞ」とKはフランツに向かって言うのである。
かれらは窓ぎわの小卓に向かって座っていて、彼の朝飯をぱくついているところだった。
※窓/Fenster→Finsternis(天)食
バタパンをは緻密の壺にひたした。
※バタパン/Butterbrot→Buttelbrot/施しのパン壺/fass→hass/憎しみ
《施しのパンを憎しみにひたした》
Kはその気もないのにフランツと視線の対話をするはめにまきこまれてしまった。
☆ここはKが自分と対面するシーンである。自分が自分をお互いに(自分の根源、ルーツ)見つめるのである。
「われわれhm氏日十字ksんsんつを見hsって、その分の手当てを貰いさえすれば、それ以外あんたの事件となんの関わりもないんだ。」
毎日十時間あんたを見張る
「人は死んで太陽(光)になる」…十時間くらいKを照らす