ひらかずに 傘持ち帰る 花あやめ

 

 ひらかずに・・・自分の未来だろうか。

 傘持ち帰る・・・尊厳、栄誉などの脆さを自嘲し胸に収める。

 花あやめ・・・今を盛りと咲き誇る紫の花。

 

 従属する世界のなかで思うような成果をあげられず、未消化なまま傘(祈念した考えや論議の集積、結論)を終了し、胸に収めたわたし。

 美しく咲き誇る花あやめ(紫)をじっと見つめている・・・上品で静かに香る紫、花あやめほどに咲くこともなかったわたくしである。