「ビュルストナーさんだって変わってますよ。わたしなんかモンタークさんに部屋をかしているだけでもわずらわしい気がしてるっていうのに。ビュルストナーさんは自分の部屋に彼女をひきいれようってんですからね。
※グルーバッハ夫人の母はモンタークさん、モンタークさんの母はビュルストナーさん
「それでお部屋が一つ空いてそこへ甥の大尉を入れることができますものね。(略)ここ幾日かあれをあなたのとなりの居間に住まわせておかねばならなかったんで、」
※月(白道)と太陽(黄道)はほぼ同じ軌道にある。
「モンタークさんが歩きまわるのを や、また戻ってきた」
※モンタークさんが行ったり来たりするという意味は(母)の心情、情景である。
「だけどあなたとしては彼女をビュルストナーさんのとこへ引越しさせたいんでしょうが」とKは言った。
「ええ」とグルーバッハ夫人は言ったものの,Kの言う意味が完全にのみこめたわけではなかった。
「それだったら」とKは言った「あの人だって荷物を運ばなければならないわけだ。」
※「あの人」というのは、自分のことではないか。
モンタークさんがKさんにちょっとお話したいと言っている、食堂でお待ちしているから来ていただけまいかという。
※食堂/Esszimmer→Esse/煙突、シルクハット Essen/食
Kは考えぶかげに女中の言葉に耳を傾けていて、それからほとんど嘲るような目つきで驚いているグルーバッハ夫人のほうをふりむいた。
※嘲るような/hohnischen→photon、photon、phonix
《それからほとんど太陽(あるいは不死鳥9を見るように驚いているグルーバッハ夫人のほうをふりむいた。》
その目は言っているように見えた、Kはモンタークのこの呼び出しをとうの前から予測していたと、そしてこれはこの日曜日の朝以来彼がグルーバッハ夫人の間借人たちにさんざん味わわせられたいやな思いにはなはだふさわしいものだった。
※その目→地球では日食を予測している
グルーバッハ夫人の間借人→地球をとりまく星々。
いやな思い/Qualerizusammenpass→Qualerer/起きる izusammen/いっしょに協力して passe/適合する
味わわせられた/erfahren→erheben/高める、叫びをあげる、誉めそやす
《彼が地球をとりまく星々にさんざん誉めそやされた一緒に合わさって起きる(ある現象)とその意味は合致していた。
彼は上着をかえに洋服ダンスのところにいった。
※上着/Rock→Loch/穴、これは北極点だと思う
洋服ダンス/Kleiderkasten→Kleider/包む、被う Kasten/箱、→Kaustik/腐食法、焼灼法、(理)反射論、火面を研究する
《彼は梃子の点(あの世への入口としての点)を想像上の任意の点に換えるために、(食の起きるしかるべき点)へ行った。
《モンタークの呼び出し》
月が太陽を呼び出したのである(平等)の成立
厄介な人だと小声でこぼしているグルーバッハ夫人には返事のかわりにただ一言、朝食の食器を片付けてくださいと頼んだ。
※厄介な/lastige 厄介な/hinnderlich
運んでいく/hinubergetragen→hintragen
向こう/hinuber
など(hin)の造言葉に置き換えてさしつかえない言葉が隠されているのでは?
引っ越す/ubersidelte→hinziehen
移る/ubersiedelt→hinzogern
足を引きずる/shlurfen→hinschleppen
片付ける/aufgeraumt→hintun
厄介な/lastig→hinderlich
横切る/durchquerte→hindurch
(腰を〉おろす/Setzten→hinsetzen
「でもほとんど何もめしあがってないのに」
※angeruhrt尊敬語である 地球の太陽に対する敬意
食器/Geschirr→Geschlecht/一代、世代
《グルーバッハ夫人には返事のかわりにただ一言、私の世代(人生)を片付けてくださいと頼んだ。》