(二重を読み解く)

 

 賢治が第一に考えていたことは平等である。

 

『風の又三郎』は(どっどど どどうど どどうど どどう)で始まる。同、同、同、の連呼。

(青いくるみも吹きとばせ)と続く。

 青はショウと読んで、照(あまねく光が当たる=平等)、吹はスイと読んで推を当て

《平等を推しはかる》と読めます。

 

『風の又三郎』

 風はフと読んで普、又はユウと読んで幽、三はサンと読んで(Sun/太陽)、郎はロウ(Law)と読んで律。

《普く幽(死者の世界)であり太陽の律》である。

 

『すべて二重の風景を』

 二はジと読んで字、重はジュウと読んで自由、風はフと読んで普、景はケイと読んで、計。

《字を自由にし、普く計る》

 

『注文の多い料理店』

 注はチュウと読んで註、文はモンと読んで問、多はタと読んで他、料はリョウと読んで両、理はリと読

んで裡(内側)、店はテンと読んで展。

《註(意味を明らかにして)問うと、他があり両(二つ)の裡(内側)を展(ひらく)》

 

『洞熊学校を卒業した三人』

 洞はドウと読んで同、熊はユウと読んで幽、学はガクと読んで楽、校はコウと読んで恒、卒はソツと読んで率、業はゴウと読んで劫、三はサンと読んでSun(太陽)、人はジンと読んで、腎。

《同(平等)である幽(死者の世界)は愉しく恒(常に同じで変わらない)。率(ありのままで)劫(極めて長い間)Sun(太陽)を腎(要)としている。》

 

 すべて二重の風景を映し出しており、【太陽・平等・神仏の教え・冥府】などの言葉に集約されている。二重の風景とは(現世)と(あの世)であり漢字を変えるともう一つの世界が映し出されるという現象を見る。