ちなみに『銀河鉄道の夜』の鉄道は A trans Galaxy railroad、二重の空鉋での移行(transiyion)はキーワードでもある。
北十字から南十字へ行く旅というのは、NorthからSouth→No(無)からSource(根源)
夜/night→naught(無)
「ハルレア」と言ったのは Halo rare、珍しいコロナ(光冠)
『岩手敬敏鉄道の七月』は岩は地球、軽便/cavein
メビウスバンドからくるクラインの壺の構造の暗示ではないか。
余がこの上なく完全な「さとり」をさとって以来、すでに幾千万億劫という多くの時間が経過しているのである。たとえてみれば、すなわち、その数は五十、千万億という世界にある大地の微粒子の数に等しいのである。さて、ある人がこの世界に生まれてきて、この微粒子の手にして、東方における五十・千万億という無数の世界を超えて行き、その微粒子を捨てるとしよう。この方法によって、一回に一微粒子ずつ幾千万億劫のあいだ捨てつづけて、かの人が全ての世界を大地のないものとするとしよう。そしてこれらの大地の微粒子のすべてをこの方法により、また前述のような捨て方で東方に捨てるとしよう。その場合、良家の息子たちよ、おまえたちはどのように考えるか、これ等の世界の大地の微粒子の数を誰が推測したり、計算したり、測ったり、あるいは比較したりすることができようか(法華経・如来寿量品より 坂本幸男、岩本裕/訳注)
ここに時間を超えた時間、空間を超えた空間に対するメッセージが読み取れる。たとえば地球の土を一微粒子ずつとてつもないほどの時間をかけて異空間(東方/新生)に運び込み、もう一つの地球(世界)を形成した後、再び異空間(東方/新生)にこれを築くという推し量れないほどの時間・空間の教示は賢治をして「人の生死は明滅であり、わたくし(地球)は現象となる」と言わしめたのだと思う。
「七つ森」は地球の暗示である。天地を逆さに考えれば、七つ森は天の七つ続の山、つまり七つの海(地球)である。
※森/wood、小さな森/grove→Globe/地球
ゆえに「七つ森」は「自由の七つの海」に等しい。
《大循環》質的変換による大循環である。人の生命が自然に融合しながら生まれては消え、消えては生まれるという(点滅)にも似た営為のうちにの巨きな宇宙の息吹きを提示してるのである。解読に一義的な視点というのは危険である、渾沌は自然の光景そのものだからゆっくり解読できる時間もまた必要なのだと思う。》