われわれみたいな監視人に決まったのと同じ幸運
※監視人/Wachter→Vater/父
二人はKの寝巻をとくと調べて、あなたは今後もっと劣悪なシャツを着なければならんことになる、
※寝巻/Hemd→Heimat/故郷(精神の表明か)
持ち物は保管庫よりわれわれにあずけておいたほうが安全なんだよ」と二人は言った、
「保管庫じゃよく猫ばばされるし、それにあそこじゃ一定の期間が過ぎると、問題の訴訟が終わろうが終わるまいがおかまいなしにいっさい合切売りとばされてしまうからね。それにこういった訴訟ときたらいったいどれくらいかかるものやら、とくに近頃は!売られてもいずれ最後には無論保管庫から売上金を貰えはする、しかしこの売上金というやつは第一それ自体ごく僅かなものでね、しかもその売り上げの額を決めるのは、付け値の多寡じゃなくて、賄賂しだいというわけだからね、そのうえまた、経験によれば、そんな売上金も手から手へ、年度から年度へ渡る内には、自然と目減りしていくものなんだ。」
※持ち物/寝巻(精神)
保管庫/Depot→Devot/信心、信仰する
猫ばば/Unterschleife/欺瞞
問題の訴訟→任意の人の任意の死亡
売りとばされて/Verkauft man→Verlauf Kert/浮浪人(manもKerlも男、奴)
訴訟/Prosesse→Pronesse/約束、予約
近頃/letzer(前者に対して後者)ここでは旧訳に対して新約だと思う
売上金/Erlos→Erlosen/救罪、救い出す
付け値/Angebotes→angeboren/転生の、生まれつき
賄賂/Bestechung→Bestimmung/運命、宿命
手/Hand→権力
年度/Jahr→Jahr hundert/時代
減らす/verringgern→verlegen忘れ去られる
《「精神は信仰(教団)よりわれわれにあずけておいたほうが安全なんだよ」と二人は言った。
「信仰(教団)じゃよく欺瞞があるし、それにあそこじゃ一定の期間が過ぎると、人が死のうが死ぬまいがおかまいなしに浮浪人にされるからね。それにこういった約束ときたらいったいどれくらいかかるものやら、とくに近頃(新約)は「浮浪人になってもいずれ最後にはむろんしんこうから救罪というやつは第一それ自体ごくわずかなものでね、しかもそのうえまた経験によればそんな救罪も権力から権力へ、時代から時代へわたるうちには、自然と忘れ去られてしまうものなんだ。