(第三夜)狸の子

 

「お父さんがね、ゴーシュさんはとてもいゝ人でこはくないから行って習えと云ったよ。」

(父人行習云)はフ・ジン・コウ・シュウ・ウンと読んで、普、腎、講、終、運。

《普く腎(要)の講(話)は終(死)運(巡ること)である。》

※お父さんは木星(Jupiter)天地を支配する大神で、雷電を武器として投げつけるギリシャ神話のゼウスに当たる比類ない大物だとゴーシュ(地球の精神)は名づけているのだから(いゝ人)に違いない。

 

「ではね『愉快な馬車屋』を弾いてください。」

(愉快馬車屋弾)はユ・カイ・バ・シャ・オク・ダンと読んで、諭、戒、場、赦、憶、談。

《諭(教え導く)戒(掟、いましめ)の場を憶(思い巡らす)談(話)である。》

 

「ゴーシュさんはこの二番目の糸をひくときはきたいに遅れるねえ。なんだかぼくがつまづくやうになるよ。」

 ゴーシュははっとしました。

(二番目糸遲)はジ・バン・モク・シ・チと読んで、児、輓、黙、此、遲。

《児(幼い子供)の輓(棺を乗せた車/人の死を悼む)には黙って此れを遅らせてしまう》

※幼い子供の死は酷く辛い。