『屈折率』

 

 七つ森のこつちのひとつが

 水の中よりもつと明るく

 そしてたいへん巨きいのに

 わたくしはでこぼこ凍つたみちをふみ

 このでこぼこの雪をふみ

 向ふの縮れた亜鉛の雲へ

 陰気な郵便脚夫のやうに

   (またアラツデイン 洋燈とり)

 いそがなければならないのか

 

 この詩の漢字(七森水中明巨凍向縮亜鉛雲陰気郵便脚夫洋燈急)を音読みにしもう一つの文章に置き換えると、

 

《死地の真。推しはかる宙の冥(死後の世界)を虚しく問う講(話)には考えが宿るが、吾(わたくし)は掩(隠して)運(巡らせている)。

 隠した記は幽(死後の世界)の弁(言葉)であり、客(旅人)は普く陽(太陽/光)である。

 等(平等)を究める》

 

※『屈折率』は冥府(死後の世界)と現世の空間との空気の密度の差異(率)。