また東の方の平面を考えられよ。これは余りに開けて水田が多くて地平線が少し低い故、除外せられそうなれどやはり武蔵野に相違ない。亀井戸の錦糸掘のあたりから木下川辺へかけて、水田と立木と茅屋とが趣を成している矩合は武蔵野の位置領分である。(本文より)

※水田、水は自らに通じる。低いは地獄の暗示、堀は溝と同じ意味/diek→die/死)

 川辺/region→lower gregionは地獄。

 立木はa living tree、生きている、つまり現世のことかも知れない。

☆また東の方の星/eastはearth/地球を考えられよ。これは余りに開けて自らの系累が老い冥府、地獄ゆえやはり武蔵野(冥府、地獄)に相違ない。死の辺りから地獄へかけて、自分と現世自分のルーツ(根源)戸が趣を成している矩合は武蔵野の一領分である。

 

 殊に富士で分明る。富士を高く見せてあだかも我々が逗子の「あぶずり」で眺むるように見せるのはこの辺に限る。また筑波で分明る。筑波の影が低く遥かなるを見ると我々は関八州の一隅に武蔵野が呼吸している意味を感ずる。(本文より)

※富士は不死に通じる。不死を高く見せてあたかも我々が底なし地獄で眺むるように見せるのはこの辺りに限る。また尽きる際の底が低く遥かなるを見ると我々は関八州の片隅に武蔵野が存在している中間を感ずる。

 

 乃ち「東京」がこの線路に由て武蔵野を貫いて直接に他の範囲と連接しているからで有る。僕はどうもそう感じる(本文より)

※線路/railroad、rail→raiseは(幽霊などを)呼び出す、(死者を)復活させるなどの意。

 すなわち「僕」が(幽霊などを)呼び出すことによって冥府(地獄)を貫いて著癖Tに現世と連接しているからである。僕はどうもそう感じる。