山男…金色、まっ赤、赤い髪の毛
眼を皿のようにしせなかをかがめて、大きな口、ばさばさの赤い髪毛、肩を円くして、まんまるになって、のどの遠く(のどの奥と書くべきを遠くと書く、人間をはるかに超えた距離感)、木樵のかたちにばける・・・。
☆山男は「太陽」の要因を持っている、この作品は山男と太陽が重なりながら進行している。
風景…町の入口、いつもの魚屋がある。
四月の「魚座」、毎年3月21日ごろ(春分の日)に太陽がこの春分点を通って皆もゐ半球から北半球へ北上していく。春分点は座標の原点でもあり、天球の目盛り赤経0時もここから東まわりにはじまることになります『全天星座入門』藤井旭/立風書房)
兎はとれないで山鳥がとれたのです。
「うさぎ座」・・・「うみへび坐」の頭の部分に「柳宿」がある。
この柳宿を鳥の姿とみて、その南に輝くα星を朱鳥と読んでいました。中国最古の記録として知られる「堯典」に「日没後、鳥という星が南中するところが春分であるとのべられています(『星座ガイドブック』藤井旭著/成文堂新光社)
(あのいぼのある赤い脚のまがりぐあいは、ほんとうにりっぱだ。(略)海の底の青いくらい所を大きく眼をあいてはっているのはじつにえらい。)
「魚座」の形を章魚の脚とみているのでは、西の魚座の尻尾の知かくオメガ星の南に『春の分点」がある(前出「全天星座入門」より)
海の底の青いくらいところ・・・
ほとんどが4等星以下というくらい星ばかりですから月のない暗い夜でないとこの形はたどり難いことがあるかもしれません(前出『星座ガイドブック』より)
すべて二重の風景とうたった賢治。天空の様相を逐一とらえていたのだと思います。