大津は故あって東北の或地方に住っていた。
※東北とはこの場合(鬼門)の暗示ではないか。鬼は霊魂、幽霊、もののけ・・・。
七番の座敷では十二時を過ぎても未だ洋燈がコウコウと輝いている。という描写でこの二人の会話は始まっている、にもかかわらず、十一時が打ったのに気が付かず、「おやもう十二時過ぎだ」と言っている(時間が逆行しているのではないか)
昼間は真白に立ちのぼる噴煙が月の光うを受けて灰色に染まって碧瑠璃の大空を衝いているさまが、いかにも凄まじく又た美しかった。
※窪地は陰部・母なるものを。
白煙濛々と立騰り真直ぐに空を衝く噴煙を男根・父なるものを天地寥廓に見たのではないか。
枯草を着けた馬→死相を憑けた馬human/人を暗示しているのではないか。
垣根の陰/shadow、the shades…黄泉の国。
☆この物語から受ける奇妙に不思議な感じ・・・非現実というより過去の幻想(ルーツ)に焦点を当てているような空気感が大きく膨らむことが見える。